yuco.tumblr.com - ポニョ解読

ポニョ解読 pdl2h: inf: はじめに言っておくと、「ぽーにょぽにょぽにょ」の歌だけでこの作品は（興行的に）勝ったも同然である。既にどなたかが指摘していたが、こんなにも流行し普及する歌は久々なんじゃないかな。あと、以下はネタバレを含んでいる。別にばれたってこの映画は楽しめると思うけれど、気になるのであれば読まないでね。 ポニョは「男の子の教育に失敗したら、世界は滅ぶ」という映画だ。 宮崎駿は「突破口としての、自然と共生する少女」をこれまで繰り返し描いてきた。機械・文明・男性原理と対置されるのは女性原理・自然・魔法であり、閉塞した近代（前者）を打破するのは後者であるというモチーフを、彼はずっと変奏してきたのである。ラナ、ナウシカ、サンなどはこの系譜上に位置し、特に『もののけ姫』のサンは文明と自然の境界に立つ者というよりは野獣（すなわち自然そのもの）に近いと斉藤美奈子は指摘している。

[sett-4]

もし批判したいなら「ぼくの顔をお食べ」という世界の方がよっぽどクレイジーなので、そちらを先に批判して頂きたい。

[raitu]

ポニョ感想。今までの考察で一番興味深い。テーマが分散しているので、流し読み推奨。