Mort de Sardanapale -

「日本彫刻の近代」展/宮城県立美術館 副題として「日本彫刻１００年の歩み」と謳われていますが、対象となっているのは「明治期から1960年代まで」なので、年代区分は随分とアバウトな構成です。展示構成としては、近年流行りの近代美術受容の見直し論を下敷きにしながら。日本に於いて「彫刻」とは、近代化以降、国家的政策として輸入移植された概念であり。また、形成されてきたものであることが強調されていたと思いますが、正直、この展示構成では（「『彫刻』の夜明け」→「国家と彫刻」→「アカデミズムの形成」→「個の表現の成立」→「多様化の時代」→「新傾向の彫刻」→「昭和のリアリズム」→「抽象表現の展開」） 国家政策として、「彫刻」（もしくは美術）という概念が移植されたものであることは理解出来るとしても。では、「アカデミズムの形成」以後、どの様にして「個の表現の成立」は確立したのか、それとも、それは今日に至るまで確