味(み)海苔の実 minorinomi: 水俣病「特措法」から「救済法」。言葉の罠。

東京を中心とするメディアでは報道されなかったと思いますが、 2月1日、水俣から、水俣病患者が上京し、田島環境副大臣と、 チッソに、要望書を手渡しました。 要望書は、チッソが分社化しても、新会社が加害責任を継承するということを、「水俣病被害者救済法」に明記してほしいといもの。（他にも要望はあるが省略） 加害企業が分社化したって、責任が消えるわけないじゃん！ そんな都合のいい話しがあるはずない！と思いたいところですが、 「水俣病被害者救済法」は、名称には「被害者救済」とありますが、 これは名ばかり。（涙） 実際、法律に書かれている内容のほとんどは、チッソの分社化についてです。けれど、法律名には「患者救済」の文字がしっかり。 このまま法律の施行が進むと、チッソは分社化後、加害責任を継承しない新会社となってしまうのです。そんな恐ろしいことを認める法律を、当時の国会議員は、成立させてしまたのでした。