「iPhone 5cは新興国向けではない、“型落ち”の5をプレミアムに仕立てた戦略製品」 [シンクタンクの視点]情報通信総合研究所 グローバル研究グループ 上席主任研究員 岸田重行氏 「アップルはiPhone 5cを新興国向けと言っていましたか? 私はiPhone 5cはものすごく考えられた戦略製品だと思っています」。こう語るのは情報通信総合研究所 グローバル研究グループ 上席主任研究員の岸田重行氏。iPhoneはあくまでもプレミアム機種であり、新興国では統計の数値に出てこないiPhoneの中古品が売れているという。この中古が、新規の需要を奪っていると捉えるのか、そもそも高い新品は売れない市場であると捉えるのかでその出方は変わってくる。アップルは後者であると岸田氏は見る。 アップルがiPhoneを2機種同じタイミングで出したのは、今回が初めてである。もちろんストレージ容量、対応通信方式や帯