東京の商業組合など 来月、約10誌参入 電子書籍端末にもなる米・アップル社の「iPad(アイパッド)」の日本発売が28日に迫る中、書店側が新たな取り組みを始めた。ソフトウエア会社が新しく開発した雑誌閲覧用ソフトを使い、電子出版ビジネスに参入していくことで、紙と電子の共存を目指す試みだ。(多葉田聡) 都内約600の書店でつくる東京都書店商業組合とACCESS(アクセス)社は、iPadや携帯電話「iPhone(アイフォーン)」などで雑誌を閲覧できるソフト「ネットフロント・マガジン・ビューアー」の説明会を今月11日に開催。同社の子会社が発行する「東京カレンダー」など約10誌の電子版を、6月からスタートさせるとした上で、出版各社に今後の参加を呼びかけた。 ACCESS社は出版社から雑誌の記事や写真などのデータを受け取り、電子版用に変換。iPadやiPhoneなどの画面上で、雑誌のページをめくる感覚