カルティエからバスキア、未来の芸術まで。2019年秋に注目したい13の展覧会秋は美術館の大型展覧会が目白押しのシーズン。日本各地で行われるジャンル豊富な展覧会のなかから、編集部注目の13の展覧会を会期順に紹介する。 初期から最晩年まで会期中150点以上が集結。「没後90年記念 岸田劉生展」(東京ステーションギャラリー)岸田劉生 麗子肖像(麗子五歳之像) 1918年10月8日 東京国立近代美術館蔵 日本近代美術史のなかでも、その独自な変遷が高く評価される画家、劉生の大規模な回顧展が東京ステーションギャラリーで開催中。 画家として自己の道を探求し続けた岸田劉生は、転機が訪れるごとにその作風を展開させてきた。本展では作品を制作年代順に並べ、彼の画業の独創的な歩みに注目。重要文化財の《道路と土手と塀(切通之写生)》や《麗子肖像(麗子五歳之像)》、最新の修復品などを含め、日本各地から厳選された作品