国際的な成功を収め続ける舞踏カンパニー「山海塾」を率いる著者が,自らの生い立ちから舞踏家に至る道のり,作品に込めた想いを縦横に語る.舞踏を「重力との対話」と捉え,生死・時間・身体とは何かといった普遍性を湛えた人間の本質に迫る,待望の日本初エッセイ.創作の道を歩みつつ己の中で繰り返す果てなき問答とは.[口絵写真16ページ] 天児 牛大(あまがつ うしお) 山海塾主宰・振付家・演出家.1949年横須賀市生まれ.1975年に山海塾を創設.1980年より海外公演を開始,主にフランスと日本を創作活動の本拠地とし,新作を発表しつづけている.1982年以降,パリ市立劇場との共同プロデュースにより創作された作品は現在までに15作品を数える.オペラの演出もてがける.