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ブックマーク / music.fanplus.co.jp (3)

  • syrup16g、まっすぐに音楽を届けた『Kranke』リリースツアーファイナル

    今、syrup16gは7年前の解散時より、ただまっすぐに音楽を届けるプロフェッショナリズムとアーティスティックな部分のバランスが良いのではないだろうか。 全国5ヶ所6公演の発表に続いてリリースしたニューEP『Kranke』が、復活作『Hurt』からわずか9ヶ月という早いスパンでリリースされたことが、バンドの、そして何より五十嵐隆(G/vo)の現状を物語っている。従来からのファンに加え、彼らが不在のあいだに“伝説”として後追いしてきた若いファンもかなり多い。 静かな緊張に包まれたホールに新作収録の初めてのアプローチであるインタールード(インスト)「songline」が流れるとともに暗転し、緞帳が開くと強烈なブルーのバックライトに浮かぶメンバーの姿が。可視化されたトライアングルが強力な存在感を既に放っている。1曲目はアルバム同様、ドラマ性のある展開に一気に引き込まれる「冷たい掌」。五十嵐の声も

    syrup16g、まっすぐに音楽を届けた『Kranke』リリースツアーファイナル
  • syrup16g、完全復活を証明! 静かな熱狂と歓びに包まれた一夜

    黒一色のストイックなステージのフロアに、立ち位置を示す白いテープが貼ってある。その点線が、妙に目を引く。6年前の武道館で解散したsyrup16gは昨年からライブを再開したが、ついに待望の8thオリジナル・アルバム『Hurt』 をリリース。名実ともにシーンに帰ってきた。そしてこれからライブが始まる。 ニューアルバムのリリース直後だけに、オーディエンスも少し緊張気味だ。時間が来てメンバーがぞろりと現われると、そんな雰囲気を表わすように、拍手の波が2度起こった。おそらく1度目は、syrup16gのメンバー3人が揃ったことを確認する拍手。2度目は、新しいオリジナルを引っ下げてのsyrup16gのライブが観れる歓びの拍手。その揺れる気持ちが僕にも伝わってきて、6年の不在を超えて彼らを支持するオーディエンスの誠実さに、背筋を伸ばした。 オープニングは『Hurt』の1曲目「Share the light

    syrup16g、完全復活を証明! 静かな熱狂と歓びに包まれた一夜
  • レビュー

    連載 第38週 くるり『THE PIER』 ニュー アルバムは、音楽のマッド・サイエンティスト岸田繁が発明したサウンド・マシーン 『THE PIER』は、時代も地域もごちゃまぜの味。どの曲も多様なファクターで構成されていて、まるで“時代も国籍もまたぐ音楽の旅”のよう。未来も太古も、ブラジルも東南アジアも、シタールもシンセもシャッフルされていて、懐かしさと新しさがランダムに心に押し寄せてくる。この楽しさは映画でいえば『ブレードランナー』や『千と千尋の神隠し』、小説で言えば『指輪物語』や『帝都物語』みたい に頭の中を爽快にかき混ぜてくれる。 ただし、こうした楽しみは映画小説にはあっても、これまであまり音楽にはなかった。ジャンルや楽器に縛られて、ここまでたくさんのアイテムがミックスされた作品はほとんどなかった。ポップ・ミュージックが冒険心に富んでいた1980年前後でさえ、ユーミンの『時のないホ

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