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ブックマーク / tosh.hatenadiary.jp (10)

  • 旧版の店頭在庫を解決するための仕組みは有り得るか - 仕事と晩飯とその他

    思考実験として。 書誌情報の一環として「新版と旧版の紐付け」及び「返品期限」のようなものを設けることは可能かも知れない。 雑誌の返品期限のように最初から刷ってしまうのではなく、次の(置き換えられるべき)版の刊行に合わせて、「返品対象」として配信される仕組みがあると非常に良い。 現状、近刊情報は普及しつつあり、配信と利用の仕組みもだいぶ見えてきた。が、刊行後の書誌情報の配信については、重版(増刷)情報の登録ですらもたついている。ここにさらに返品期限(新版の刊行に際し返品を促す情報)を盛り込むことは可能か。 新版と旧版の紐付けは、既刊の書誌情報で何度か話題になっている「電子化情報(=電子書籍と底との紐付け)」とよく似ている。 JPROの販促情報は第二フェーズに入るとのことだが、そこで「新版の案内(と旧版の返品の促進)」情報を扱うことは可能か。 書籍の流通と販促において「返品を促す」情報の流通

    旧版の店頭在庫を解決するための仕組みは有り得るか - 仕事と晩飯とその他
  • オレも2017年の出版動向を適当に予測してみる - 仕事と晩飯とその他

    去年はやってないな。 ざっくりと適当に。ああ、どっちかって言うと細かい話です。それと、予測というよりは自分が注目しているところって感じかなあ。 1.ロングセラーの復権と書店の品揃えの変化 ここ数年(よりもう少し長いスパン)で見ると、オンライン書店でもリアル書店でも足の早い新刊が重要視されてきた。その流れが少しだけ変わりそうという話。実は、書店店頭の品揃えにおけるロングセラーの復権という流れは既に傾向として出始めている。チェーンでも個人でもどこまでそれを意識的にやっているか、それは書店ではなく出版社でも同様。雑誌が売れない時代=新刊が売れない時代とまでは言えないが、「読者は何を求めているのか」を考えた結果としての既刊・ロングセラーという流れ。実用や専門だけでなく娯楽に於いても可能性は高い。 2.メディアとしての信頼性とオリジナリティの問題 キュレーションメディア問題は鎮火の方向性のようだが、

    オレも2017年の出版動向を適当に予測してみる - 仕事と晩飯とその他
  • 出版物の著者から読者への流れは決してひとつではない - 仕事と晩飯とその他

    出版業界の用語として「直販」と「直取引」は意味合いが大きく違うと思うけど、混同されることも多いのでどこかのタイミングでしっかり定義されたほうがいいんだろうなあ。 「直販=出版社が書店・取次を介さず読者に直接販売する」 「直取引=出版社が取次を介さず書店と直接取引する」 もうひとつ、名前のついていないパターンがある。 「取次が書店を介さず読者に直接販売する」 まったく無いわけではないけどあんまり話題にならない。実は「アマゾンと出版社との直取引」ってこれに近い。 今の段階では出版社による「直販=読者への直接販売」に対する流通・小売からの警戒心は非常に強い。昔、ブックサービスが始まった時の新聞広告で揉めたという話がある。某ドットコムの立ち上げに際してもその点への警戒心は明確にあった。裏返しに考えるとそこにある可能性を皆うっすらとは認識しているということだ。 紙の場合 いわゆる通常ルート 著者→出

    出版物の著者から読者への流れは決してひとつではない - 仕事と晩飯とその他
    fiblio
    fiblio 2016/06/30
    “出版業界の用語として「直販」と「直取引」は意味合いが大きく違うと思うけど、混同されることも多いのでどこかのタイミングでしっかり定義されたほうがいい”
  • 業界の先達に苦手な仕事の具体的な手順等を教わる - 仕事と晩飯とその他

    センター長のKさんにアメリカでの著者による書店イベントの実際を昼飯をいながら教わる。なるほどなあ。そのあたり、自分は苦手なのでどうにも指が動かなかったが、具体的な話を聞くと、それならなんとか自分にもできそうだと思えてきた。その前に著者プロフィールの話も出たのだが、出身や在住という「ローカル」の部分に注目し、そこでの強みを最大限に生かすという発想は勉強になった。 自分のところは一部の著者を除くと著者の名前で売れるということがあまり期待できないジャンルなのだが、著者の地元というアプローチであれば充分に可能だ。イベントの際には開催場所と集客に頭を悩ますわけだが、それについても「なるほど」という話を伺った。これは使える。 著者による販売促進というと、特に書店営業については、ネガティブな意見も少なくない。が、それもやり方なんだなあ、と思いを新たにした。折りしも他社で「地元の作家」的な盛り上がりを

    業界の先達に苦手な仕事の具体的な手順等を教わる - 仕事と晩飯とその他
    fiblio
    fiblio 2014/07/29
  • 品切とか絶版を確認してくれるお客さんや書店員がいるという事実 - 仕事と晩飯とその他

    会社のサイトをちまちまリニューアルしながら気づいたこと。 品切一覧の公開は悪くない。むしろよい考えなのだが、代替の商品があった場合の導線を設けなかったのは完全な失敗だった。んー、途中で分かっていた気もするが、結局その時点で何も対策ができていなかった。 振り返ってみると電話のお問い合わせで「検索して品切だった」と言われたことは多々ある。先方が諦めずにその先まで確認してくれたからよかった。しかし、分かりやすい場所に置いてある品切情報を見つけ、それで納得して諦めた方もいたのだろう。それを思うと非常に残念だ。 わざわざ電話までしてくれているという事実を前提とすると、あまり深く考えずに代替の商品へのリンクを置くだけでもかなり違ったのだろうと予測される。品切一覧を公開して問い合わせの電話が減ったとか喜んでいる場合ではなかった。 それにしても、あんなショボイWebサイトでも品切とか絶版を確認してくれるお

    品切とか絶版を確認してくれるお客さんや書店員がいるという事実 - 仕事と晩飯とその他
    fiblio
    fiblio 2014/07/01
  • 「いい本屋」とはどんな本屋か。 〜「品揃え」の三つの側面 - 仕事と晩飯とその他

    以下、個人の意見と感想、というか、日々ツラツラと考えていることを忘れないようメモ。 「いい屋」というのがどういうお店かという意見は多様にあるとは思うが、自分は、「(一部であっても)お客さんが面白そうと思えるが手に取って確認できる」、「そのうえで、その品揃えの中で数を売れるものを充分に確保できる」書店に可能性を感じる。そういうお店に入ると単純に「あ、いいな」と思う。 商売として「いい店」に立地と広さや在庫数は不可欠で、それはよくわかる。けれど、「こんな店が近くにあったら通うかも」みたいなことを感じるのに立地や広さ、在庫の数などはあまり関係ないのではないだろうか。経験の範囲ではあるが、自分にとって便利でない立地のお店であっても規模の小さなお店でも、「ここはいいなあ」と思うことはままある。 商売としての「いい店」を考えた時には、結局のところ客商売なので、「来店客を増やす」ことが重要な課題にな

    「いい本屋」とはどんな本屋か。 〜「品揃え」の三つの側面 - 仕事と晩飯とその他
    fiblio
    fiblio 2014/04/21
    書店員、本屋好きの方ぜひ読んでみてください!!「自分は、『お客さんが面白そうと思える本が手に取って確認できる』、『そのうえで、その品揃えの中で数を売れるものを充分に確保できる』書店に可能性を感じる」
  • 売れる理由売れない理由 - 仕事と晩飯とその他

    Y氏の立ち上げた某社のが28万部だと聞いて驚く。すごいな。第二弾も売れそうだ。んー、微妙な線で、俺的にはいまだにどうしてアレが売れるのか理解できない。そのあたり、自分自身の大きな壁だ。 某社のはいよいよ第3刷。刷部数の判断はもちろん先方だが、自分としてはまだ思い切った数はすすめられなかった。諸々ネックはある。追加補充で回っている部分がまだ見えてこない。メディアへの露出が始まりそうなので思い切ってもよかったかも。部数には常に後悔がつきまとう。いや、そうは言っても決めるのはオレじゃない。というか、オレがそれ決めちゃいかんでしょ。 売れる売れないについてはもちろん内容が云々ということはあるとは思う。が、どうもそれだけじゃないってことは皆が思っているし、実際にそれだけではない。内容と言っても様々だし、なんというか、一直線ではない。 自分は常に「内容以外での売れる売れない」を考え続けている。 以

    売れる理由売れない理由 - 仕事と晩飯とその他
    fiblio
    fiblio 2013/10/18
    売れる要素は僕も気になるな。あくまで、いま頭にあるのは僕の考えてる推測に過ぎんしな。
  • 勝手に考える〜図書館の貸出と書店の販売 - 仕事と晩飯とその他

    図書館と書店のデータを同時に比較できると仮定する。自分だったら、貸出の多い少ないと販売の多い少ないを組み合わせて細かく見たい。 具体的には、以下の四つの組み合わせ。 1.貸出が多く販売も多い。 →読者からの支持が多いだろうと考える。図書館にとっても書店にとっても扱いやすい。課題は在庫の確保。 2.貸出が多く販売は少ない。 →読者からは「買うまでもない」と思われている? それとも書店での展開に課題が? 図書館にとっては扱いやすい。但し、内容的に軽めの可能性も。その場合は図書館では扱いにくい? 3.貸出が少なく販売が多い。 →読者にとって「手元に置いておきたい」ということか? 図書館の在庫や貸出状況に課題? 書店にとってはありがたい。定番化が望ましいが……。 4.貸出が少なく販売も少ない。 →そもそものニーズが少ないんでしょうか。 実際にはこんなに綺麗にすかっと区分けできるとは思わない

    勝手に考える〜図書館の貸出と書店の販売 - 仕事と晩飯とその他
    fiblio
    fiblio 2013/07/01
    データとして図書館貸出の多少と、書店販売の多少を組み合わせる話。個人的には図書館寄ったら貸出なり、予約のランキングはチェックするようにしてる。「図書館のこの客層だとこんなニーズなんだ」と参考に。
  • 書店は小零細出版社に生き残って欲しいのか? - 仕事と晩飯とその他

    出版社は全国での書店流通を前提とした層と限定された小売で成立する層とに別れ始めている。 などと思ったが、よくよく考えてみるとそもそも津々浦々までの流通を考えている社とそうでない社は昔からあったしやり方は昔から全然違った。昔は意外と明確に棲み分けがなされていたのに、どこからだろう、なんだかごっちゃになって皆が全国規模の流通を前提とし始めてしまった。流対協のネガティブな一面かもなあ。大手と同様の条件を目指し、結果として大手と同じ枠組みの中で勝負せざるを得なくなってしまったのかも。 全国津々浦々の書店流通を前提とする出版者の数はもっと少なくてもいいんじゃないかなあ。零細出版社は何が何でも全国の書店での流通を目指すという必要はないと思う。電子書籍の影響で小零細はさらに増えそうだ(某社が紙のを出したのは自分的には驚いた。結局そっちでマネタイズなのか、電子書籍の時代を作るんじゃなかったのか)が、それ

    書店は小零細出版社に生き残って欲しいのか? - 仕事と晩飯とその他
    fiblio
    fiblio 2013/07/01
    生き残って欲しいなんて上から目線なことは僕には言えんが、本を読む人にとって選択肢が多いことは悪いことではないと思う。
  • リアルな仕事の夢(今あるデータでも、もっと色々できるな) - 仕事と晩飯とその他

    二度寝してたら夢を見た。 なぜか某巨大チェーン書店の店長会に呼ばれている。 「個店単品による実売実績の差がなぜ生じるのかについて、まだ数値化されていない諸々の要件を炙り出すために店長達から色々引き出したいので手伝って欲しい」ということらしい。なぜオレにとは思うが。 司会から振られて最初にその旨を話す。 「POS実売データは結果に過ぎないと言われますが、それはまさにその通りです。ですが、その結果とは何による結果なのでしょうか? 何をしたことによってその結果が生じたのか、そもそも立地や坪数といったある程度固定化された条件によって結果が導き出されるのか。改めてそれを知るとともに、数値化されない「経験」を共有するために、是非、皆様の経験と知恵をお借りしたい」などとエラそうに言うオレ。まあ、そういうのも仕事か。 最初の店長が、店休日の点を言い出したのに驚いた。営業時間の長い店は有利だということか。し

    リアルな仕事の夢(今あるデータでも、もっと色々できるな) - 仕事と晩飯とその他
    fiblio
    fiblio 2013/06/22
    これは面白い、書店業界人にとっては。
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