○山間部の近代化を象徴的に物語る鉄道施設 熊本県の最北端に位置する阿蘇郡小国町を通る国道212号線を、杖立温泉方向に向かって走り、交差する県道318号線へ右折し、程なく走ると巨大なコンクリートアーチの橋梁が現れます。この橋梁は、幸野川橋梁という大分〜熊本県境を走っていた旧国鉄宮原線に使用されていた鉄道橋です。 旧国鉄宮原線は、昭和12年(1937)6月から久大本線恵良駅(大分県九重町)〜温泉地である宝泉寺駅間7.3�qが開通後、戦争で工事は一時中断しますが、昭和29年3月再開し、翌年には肥後小国駅までの約26.6�qを結んだ鉄道です。その後、30年で廃線となった短命路線で、現在はレールこそ撤去されておりますが、小国町域内には7つの鉄道橋が残り、実に雄大な景観をつくり出しています。 幸野川(こうのがわ)橋梁 〜施工中〜 ○竹筋コンクリートとは? 地元の人は、この橋を「竹筋コ