出会い系被害から「海賊版を勧める親」まで——子どもとスマホの問題が今熱い 子どもとスマホ利用の実態・啓蒙は喫緊の課題となっている。SNSを舞台とした出会い系被害やイジメはもちろんのこと、いわゆる海賊版サイトの利用を親が勧めるといった新しい形の問題もみられる。 そこで、マカフィー米国本社チーフコンシューマ セキュリティ エヴァンジェリストを務めるギャリー・デイビス氏、そして子どものスマホ利用の実態を追っているITジャーナリスト高橋暁子氏による対談をお送りする。なお、マカフィー日本法人でコンシューママーケティング本部執行役員本部長兼コンシューマセキュリティエヴァンジェリストを務める青木大知氏も同席している。 ゲーム機経由でこっそりSNSを利用する子どもたち ギャリー 本日の対談ではお互いの理解を深めるために、たとえば若年層がインターネットでサービスを使う上でどうやって安全性を高めたら良いかみた
マカフィーが2017年のセキュリティー事件ランキングを発表した。1位はランサムウエア「WannaCry」の流行、2位はアマゾンや大手宅配業者のお知らせを装った偽メール、3位は無線LANの暗号化規格の脆弱性の発見だった。とりあえず妥当なピックアップだが、興味深かったのは、それに合わせて発表された18年の脅威動向予測だ。 5つの予測が発表されているが、その5つめとして「子供が作成するデジタルコンテンツを収集する企業の存在が、子供の長期的なレピュテーションリスクに」なるとしている。今の子供たちは将来的に暮らしを豊かにするアプリやサービスの恩恵を受けることが約束されてはいるが、プライバシー面で多大なリスクに直面するというのだ。 どういうことかというと、たとえばツイッターやインスタグラムなどにアップしたビデオや写真が将来的にお荷物になる可能性があるらしい。また、深い考えもなく投稿したつぶやきや写真が
Circle Media Labsは、子供のデジタルデバイス利用を管理する小型デバイス「Circle with Disney」をディズニーと組んで提供している。Circle with Disneyを使うと、子供のネット利用時間の管理や、デバイスの「ベッドタイム」設定、アクセスできるコンテンツの制限などを行うことができる。 Circleは、アマゾンのアレクサとIFTTTに対応している。ユーザーがアレクサを搭載したデバイスに「今日はあとどれ位ユーチューブを視聴できる?」と質問すると、残り時間を教えてくれる。また、IFTTTによってCircleを他のスマートデバイスと連携することも可能だ。例えば、天気アプリの「Wunderground」が天気が良いことを知らせると、Circleがネット接続を停止し、子供たちに外で遊ぶことを促す。 Circle Mediaは、2015年11月に最初のハードウェアで
2017年1月、ニューヨーク。米ツイッターのジャック・ドーシーCEO(最高経営責任者)は、世界各国のグローバルマネージャーを前にこう語った。「今年は『安全なサービス』の実現を第1のプライオリティ(優先事項)とする」――。 児童ポルノや援助交際など未成年への性的搾取、自殺への勧誘、見知らぬ他人への罵倒やヘイトスピーチ…誰もが使えるオープンなコミュニケーション基盤「Twitter」には当時、世界規模で無法行為が蔓延しつつあった。 他人同士を結びつけるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の機能は、ときに犯罪者と被害者をひもづける「出会い」の手段にもなる。 同社はこの1年、監視体制の強化など様々な手を打った。だがこれらの施策も、神奈川県座間市で発生した殺人事件の容疑者と9人の被害者との「出会い」を防ぐことはできなかった。 ツイッターには何ができ、何ができなかったのか。同社の対策を検証す
読者諸兄の家庭内にネット接続できる端末はいくつあるだろうか。スマホ、タブレット、PC……、最近ではテレビやエアコン、電子ロックまでネット接続が可能になっている。ネットに接続することで利便性は増すが、サイバーリスクが増えることにもなる。ここで気をつけたいのは、そのリスクは利用者によって深刻度が変動すること。利用者のITリテラシーが低ければその分リスクは増大するのだ。 次々にトラブルに見舞われた、ある家族を見てみよう。 (※家族はフィクションです) 家族のITリテラシーの低さにうんざり…… 東洋敬三は都内の企業につとめる45歳のサラリーマン。東京郊外のマイホームで、妻、2人の子どもたち、愛犬と平穏ながらも幸せな日々を送っている。ある日、妻の佳香(けいか)が心配そうに話しかけてきた。 「ねぇ、こんなメールが通販サイトから送られてきたんだけど……」 パソコン画面にあるのは、大手通販企業からの配信メ
自分で避けたいサイト、他人に見せたくないサイト。小型PC「Raspberry Pi(ラズパイ)」と危険なサイトや不適切なサイトへのアクセスを遮断してくれる「DansGuardian」を組み合わせると、条件に合ったサイトをブロックするWebフィルタリングサーバーに仕立てられます。 DansGuardianは、WebブラウザーからWebサイトへの通信を監視・制限するWebフィルタリングサーバーを構築するアプリケーションです。Webブラウザーの代わりにWebサーバーにアクセスするプロキシーサーバーの「squid」を利用し、条件に合うサイトへのアクセスを制御します。 DansGuardianをインストール まず、DansGuardianの動作環境として公式OSの「Raspbian(ラズビアン)」をインストールします。ここではサーバー向けにGUIを省いた軽量版の「Raspbian Lite」を利用し
3月25日のiOSアップデートで、10代の間に騒ぎが起きている。「17歳以下はTwitterが使えない?」という記事や投稿を見かけた人も多いのではないか。「10代のコミュニケーションインフラなので騒ぎになるだろう」と予想したが、実際かなり大きな騒ぎとなっている。中高生ではiPhoneが絶大のシェアを誇るため、影響を受けた子が少なくないことも騒ぎに拍車をかけている。 元々、Twitterは13歳以上のユーザーを対象としたサービスだ(英文の利用規約では「13歳未満を対象としたサービスではない」となっている)。Twitter Japanによると、「場合によっては過激なコンテンツを目にされる可能性がある」ため、「ChromeやYouTubeなどiTunes上の他のオンラインサービスの年齢設定にそろえ、iOS版も17歳以上にした」という。 iOSの年齢制限は、「4歳以上」「9歳以上」「12歳以上」「
TwitterやInstagramでは、2~3月のこの時期は受験・合格報告系の投稿であふれている。開放感あふれた投稿ばかりで嬉しそうだが、残念ながら問題も多い。今回は、この時期ならではのTwitter・Instagramで中高生がしていることと、その危険性についてご紹介したい。 この時期激増する「大学垢」 「合格発表」「春から(大学名)」「(大学名)」などで検索すると、多くのユーザーが見つかる。普段はプロフィールに中高生であることを公開していなかったり、顔写真を出していなかったりするアカウントでも、この時期は油断しているようだ。 たとえば、「春から 大」で検索すると、「アイ@春から◯大」などのユーザー名や、「#春から◯大」というハッシュタグをつけたツイートが多数見つかる。同様に、「ゆうき@合格発表待ち」と、合格発表まで“低浮上”(ログイン率低め)であることをユーザー名で示しているユーザーも
近年、青少年が脅されたり、だまされたりするなどして自分の裸体をスマートフォンで撮影させられた上、写真を送るよう要求される「自画撮り」被害が右肩上がりで増加中。東京都はこれを受け、2月21日に開催される青少年問題協議会にて、全国初となる「自画撮り」に特化した規制案実現に向けて検討に入ります。 【グラフ】東京都が設置しているネットトラブル相談所「こたエール」に寄せられた相談件数 都によると、2012年度に寄せられた「性的画像等」に関する相談件数は34件だったのに対し、2015年度に寄せられたのは4倍以上となる141件。また警視庁の調べによると、2015年度に報告された「児童ポルノ被害」の内、「自画撮り被害」は全体の46.7%にも上り、「児童買春・淫行行為(28.9%)」と「強姦・強制わいせつ(13.3%)」を合わせた数を上回っています。 【グラフ】警視庁によると児童ポルノ被害の46.7%が「自
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