EU(ヨーロッパ連合)の専門機関は域内でオミクロン株の新たな派生型が拡大し、来年初めまでに感染者の80%を占めるとの予想を発表しました。 ECDC(ヨーロッパ疾病予防管理センター)は21日、新たな派生型「BQ.1」と「BQ.1.1」が拡大しているとのレポートを発表しました。 2つともオミクロン株の派生型BA.5に由来するもので、一部ではそれぞれ「テュポン」「ケルベロス」と呼ばれています。 免疫を逃れる性質があるとみられ、来年初めまでに感染者の80%以上を占めると推測しています。 フランスではすでに1週間の新規感染者の19%が、その派生型だったということです。 現時点でBA.5より重症化の度合いが高いと示すデータはないとしています。 ECDCは「注目すべき変異株」に指定し、各国に注意を呼び掛けています。