前稿から日があいてしまったが、前稿では、(1)現在貧困率は、65歳以上の高齢者とその他の世代との間に大きな差はないが、20年後ぐらいから、高齢者の貧困率が他の世代より高くなること(2)特に、配偶者と離別または未婚など、配偶者の年金をあてにできない単身の高齢女性が、30年後(現在35歳の方が65歳を迎えた時)に女性全体の約3割を占めるようになり、こうした女性たちの4割が貧困に陥ること――を示した。 また、(3)10年後、2030年の時点で、男性は多くの人が年間150万円前後の年金を受け取れる見込みであるのに対し、多くの女性は年間50万円前後の年金しか受けとることができないことを示し、パートや非正規労働など、現役時の男女間の処遇・待遇格差が老後に影響することを示した。 女性の貧困防ぐため厚生年金適用拡大 昨年末に自民党入りした私は、先日、党内の部会で、上記(2)について厚生労働省の年金局長に問