タグ

ブックマーク / medt00lz.s59.xrea.com (423)

  • グリーン車の効能 - レジデント初期研修用資料

    公平であることは大切だけれど、サービスを販売する側と受ける側とでは、「公平」の感覚は大きく異なってくる。 恐らくは「えこひいきせよ。その代わり屈するのではなく恩に着せろ」という立ち位置が、サービス業や、人間関係を円滑に回していく上での落とし所になってくる。横車を押す誰かに対して、グリーン車に相当する選択肢を用意することで、不快の機会を遠ざけることができるのだと思う。 岩手県議のこと 外来での待ち時間に憤った岩手県議のblog が閉鎖された。過去ログを掘れば掘るほど燃料が出てくる日記だったから、鎮火の手段としてはこれで正しいのだろうけれど、まだまだ燃えそうな気配は続く。 待ち時間が長いのは事実なのだろうけれど、自分たち病院の側から見ると、日記に書かれた県議の振る舞いは、炎上に見あった理不尽さに思える。逆に言うとこの人は、県議員という偉い立場の人なのに、どうして病院側に「俺を優遇せよ」と命じな

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2013/06/13
    古代ローマで、やって欲しくない行動を禁止するのではなく税金をかけていたのを思い出した。CO2排出などの望ましくない行動に課税するピグー税も似てる。要求して欲しくないことは禁止するより高料金を設定するのが吉
  • 議論を尽くすのは難しい - レジデント初期研修用資料

    意見の対立を解決するための手段として、合議というやりかたはどこか危うい。 意見の対立があったところで、リーダーに対立した誰かが「じゃあ私は別の場所に行きます」といえる状況ならばまだしも、外の環境から閉じた場所で発生した意見の対立は、合議によらない、むしろなるべく理不尽なやりかたで解決することを心がけないといけないのだと思う。 合議は難しい インターネットで寄付を募ることで立ち上げられた地方紙である「大槌みらい新聞」が、3万5000円をきっかけに瓦解しかけている という記事を読んだ。 リンク先では、メンバーの意見が対立したきっかけから、最終的に歩み寄る余地のない対立に至った会議のログが閲覧できるけれど、意見の対立を解消するための手段として、合議はそもそも難しいよなと思う。 体育会の昔、会議室ではお互いに正論をぶつけあい、トイレ休憩で各大学の主将がトイレに集い、会議の落とし所は、結局トイレで決

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2013/05/29
    営利企業だと、議論するとちゃんと合意に至る会社と、議論しても分裂して潰し合いになるだけの会社とがある。残念ながら後者の方が多い。だから、理不尽な決定をする社長や上司のニーズというのは意外と大きい。
  • 邪悪の手軽さについて - レジデント初期研修用資料

    病院では定期的に心肺蘇生の講習会が開催されて、近隣施設の看護師や救命救急士、医師も含めて様々な職種、様々な年齢の人達が集まってくる。 講習会はチーム医療で、打ち解けるための時間は少なく、和やかな空気は切実なのだけれど、誰もが初対面の当日、実現するのはなかなか難しい。 講習会は人形相手に「どうしましたか! 大丈夫ですか! 」と大声で呼びかけたりする必要があって、やっぱり初対面のみんなを前にこれをやるのは気恥ずかしさがあって、声を出すのをためらったりなんとなく笑ってしまう。チームは和やかに打ち解ける必要があり、同時に講習会の空気は引き締まっている必要があり、これを両立させるのはやっぱり難しい。 新人でチームを和ませる 講習会半ば、講師として参加していた消防の人たちと話す機会があって、「こういう時に新人がいると便利だったよね」という部分で一致した。 見知らぬ人がたくさん集まる状況においては、参加

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2013/02/20
    こういう邪悪さが使えなくなっているのは、医療とか教育とか一部大企業とかの、わりとお上品な世界であって、中小企業なんかだと、極普通に、昔のまま「邪悪」が便利に使われていることが多い感じ。
  • なるべく同じ言葉を使いたい - レジデント初期研修用資料

    大きな病院から患者さんを紹介されて、前の病院は「主治医がみんな違うことを言う」から怖かった、みたいな言葉をご家族からもらうことがある。 自分たちは免許仕事で、同じ検査所見、同じ画像を見れば、だいたい誰もが同じ診断、同じ重症度にたどり着く。患者さんやそのご家族に伝えるべき内容は、主治医が複数いるような大きな施設であればなおのこと、主治医は語るべき内容を共有できているはずなのだけれど、同じ内容をどう伝えるのか、言い回しを共有できている施設は、恐らくはそれほど多くない。 言い回しには工夫の余地がある 心エコーの検査は、自分がやるとだいたい10分ぐらいはかかる。検査中には患者さんと言葉を交わす程度の余裕はあって、検査はたいてい他科からの「心臓を精査してください」という依頼で行われるものだから、検査中に問診がてら、「今までに心臓の病気をしたことがありますか?」と尋ねる機会が多い。 ところが検査と並行

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2013/02/15
    ITエンジニアが、ITに詳しくない人に問題や状況を説明する場合にも、同じ問題が起きそう。
  • 実社会がソーシャルゲームになる - レジデント初期研修用資料

    開発者だってご飯をべないといけないだろうから、ハードウェアはまだまだこれからも進化を続ける。進化した何かを販売するためには新しい需要が必要で、そうした需要を開拓していった結果として、実世界をゲーム化していく流れのようなものが、これから先進んでいくのだろうと思う。 AR は面白い どこかの水族館で、スマートホンを水槽にかざすと魚の情報が表示されたり、魚の写真をスマートホンに取り込むことができたりするサービスが始まるらしい。とても面白い試みなのではないかと思う。 絶対音感を持つ人は、耳から入ってくる音を音符に変換することができる。前知識なしに眺めた風景は単なる景色にすぎないけれど、魚に詳しい人が水槽を眺めれば、泳ぐ魚の群れは、名前を持った意味の集積として解釈され、目に入る風景は全く異なったものになってくる。 拡張現実の技術というものは、水族館であったり野鳥観察の施設であったり、意味が分かると

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2013/02/14
    既にWebで文章を読むという体験自体が、紙で文章を読むという体験の拡張現実みたいになってる気がする。分からない単語はマウスで選択して右クリックメニューから「Googleで検索」を選べば、その意味が出てくるし。
  • コントロールについて - レジデント初期研修用資料

    問題に対して提案できるプランがあれば、状況はコントロールできる。 問題に対して上司と部下とのチームがあって、どうすればいいのか、正解に到達するためには何が不足しているのか、上司も部下もそうした問いに答えを持っていないのならば、経験年次を無駄に費やしてしまったぶんだけ、上司の方が問題に対してより無能であるといえる。 誰だって自分の無能を認めるのは嫌だから、アイデアの不在は暴言や暴力で穴埋めされて、結果としてチームからはコントロールが失われてしまう。 経験の意識化と体系化 不明の状況に対して説得力のあるプランを提案するのに必要なのは、経験の意識化と体系化なのだと思う。 経験を体系化して持っている人は、不明の状況に対峙してもなお、自分の能力でコントロールできる部分を、不明から切り出せる。問題の大きさは切り出した分だけ小さくなるから、解決はそれだけ近づいてくる。経験の体系化が不十分だと、未知はま

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2013/02/06
    陰で他人の無能について愚痴を垂れ流す人種と、その無能さを分析してどうすれば問題が解決されるのかの施策を話し合う人種がいる。前者が経営層にいる会社の空気はたいてい淀んでいて後者の会社は風通しがいい。
  • 名付けの効果について - レジデント初期研修用資料

    医局でたまたま、免疫について話題になった。 漠然と「抵抗力」のような意味あいで使う免疫という言葉は、医療従事者も「ある」という前提で違和感なく会話をするのに、「免疫力」みたいなものをきちんと測定できるようなパラメーターが存在しない。免疫グロブリンの量を測定することはもちろん可能だけれど、それはあくまでも特殊な蛋白質の量であって、いわゆる的な「免疫力」とは少し違う。 ないものには商売の種がある 「免疫力を向上させる」と自称するオカルトグッズはたくさん販売されているし、実際よく売れている。効果を検証して反論しようにも、そもそもどんなパラメーターで「免疫力」を代表させればいいのか、グッズを売る人と反論を試みる人との間で見解が共通することはありえないだろうから、難しい。 誰もが「ある」と思っているのに測定できない何かを探し出せば、それを商売の種にすることが出来る。あるいは当然測定できると認識されて

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2013/02/04
    「頭の良さ」というのも、みんなが「ある」と思っているのに、ちゃんと測定できないなにか。だから、それが測定できているかに見える各種能力テストは商売になるし、頭がいいと思われると人脈もできやすくなる。
  • 選択肢について - レジデント初期研修用資料

    たとえば当直業務を始めるときには、その日に使えるカードのことを考える。 オンコールの技師さんをすぐに呼べる状況ならば、重たい患者さんを引き受けても対処ができる可能性が高くなるし、空きベッドに余裕がある状況ならば、入院の閾値を下げて外来を回すことで、安全マージンを稼ぐことができる。近隣基幹病院にどの程度の余裕があって、自分の施設では引き受けられない患者さんが発生した時に、どのぐらいの確率で患者さんを引き受けてくれるのか、そんなことも考える。 手持ちのカードが多い状況、自分の選択肢に余裕のある状況ならば、追い込まれてもどうにかできる。選択肢に余裕のない状況、「がんばる」ことでしか難しい状況を抜け出すすべがないときには、たぶんその人は自分で考える以上に追いつめられている。 「イエス/ノー」の質問には意味がない いじめを受けている子供に対して「いじめられていないか ?」と尋ねたところで、その生徒か

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2013/01/21
    残機ゼロだと相手の理不尽な要求にも屈するしかないからストレスは多くなりうつ病になりやすいし、リスクテイクして面白いことにチャレンジできないからどんどん退屈な人間になる。常に残機を増やす工夫と努力が必要
  • 0から1を作った経験 - レジデント初期研修用資料

    たとえば爆弾テロの事例がニュースで報じられれば、たいていの人はたぶん、それを「ひどい事件だな」と思う。テロリストの側に与する人が同じニュースを聞けば、もしかしたら「よくやった」と思うかもしれない。ニュースに対してどんな態度をとるにせよ、ニュースというものはほとんどの人にとっては消費の対象であって、それを経験として蓄積できる人は少ない。 同じニュースを聞いても、見聞した事例を通じて自分の経験値を高める人もいる。爆弾テロの事例ならば、爆弾を自分で作り、爆薬の威力というものを知っている人がそれであって、こういう人がニュースを見ると、「なるほどそういう仕掛けかたもできるのか」と、爆弾の仕掛け方がより凶悪になってみたりする。 どんな分野であれ、ゼロから何かを生み出す経験をした人は、あとは事例を見るほどに、自身の経験が増していく。 経験には2種類ある 100年続くチームを引き継ぎ、体育会のキャプテンと

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2013/01/12
    100を101にするのに比べ0を1にするのははるかに失敗確率が高い。企業は失敗の多い人間を低く評価するから、0を1にした経験のある人間は昇進でも転職でも不利になりがち。0を1にした後に100を101にする実績も作った方がいい
  • 制約を身につける - レジデント初期研修用資料

    「ここまでは得意ですが、ここから先はできません」という制約を持つ人が得意分野に熟達すると、その人は専門家と呼ばれるようになる。 「得意不得意こそありますが、私は基的になんでもやります」という人が全方向に頑張ると、その人は「熟達した使い走り」になってしまう。 制約は知恵を引き出す たとえば300文字程度の考えを文章化しようと思ったときに、Twitter はいい道具になる。簡単なサービスだからすぐに書けるし、つながった誰かの反応をもらうこともできる。何よりもTwiter には「140文字しか書けない」という制約があって、アイデアを文章化するときには、こうした制約が役に立つ。 アイデアを文章化するのに必要なのが300字なら、Twitter ではそれを2回に分けて書く必要がある。ベタ打ちしたアイデアを途中できるのはみっともないから、思いついた何かは必然的に、140字で語れるだけの大きさに分割され

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2013/01/07
    「自分は何をやり、何をやらないか」を明示し、やらないことを断りやると決めたことを着実にこなしていくと、専門家になって仕事の質も生産性も上がり信頼も勝ち得るけど、IT分野だと専門スキルが陳腐化するリスクも
  • 正しさをテストで記述する - レジデント初期研修用資料

    「厳密な人」と、「間違いにうるさい人」とを隔てているのは、その人が想定する正しさというものを、テストの形で記述できるのかどうかにかかっているのだろうと思う。 テストを作れる人は、テストを通じて、自分が想定する正しさに到達するためには何が不足し、どうすればそれを補うことができるのか、相手に提示することができる。 自分の学びをテストの形で記述できない人は、「俺はエビデンスを持っている。奴らは持っていない。俺は正しい。奴らはバカでこの世から放逐されるべき」とばかりに、せっかく学んだ貴重な知識を、単なる投擲用のクソとして消費してしまう。これはもったいないように思う。 哄笑の道具としてのエビデンス 専門家が喧嘩に参加する場面が増えたように思う。 会話の応酬が行われる場所はといえばせいぜい2ちゃんねるぐらいしかなかった昔、匿名の無数が対立する場に専門家が「降臨」すると、喧嘩の舞台は学びの場になった。も

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2012/12/30
    正しい知見を持つ人間が誤ったことを言っている人間を笑う場合も品格がないと思うけど、それがしばしば本人たちが正しいと思い込んでいるだけで、実際にはその正しさが根拠薄弱なときはなおさら低俗に見える。
  • 有償の選択枝は待合室の空気を和らげる - レジデント初期研修用資料

    メニューがひとつしかない堂で、隣にならんだ声が大きなお客さんだけが特別扱いを受けていたら、だれだって嫌な気分になる。人によってはもしかしたら、次は自分も大きな声を出す側に回って、特別扱いを受けようなんて決意する。 たいていの堂には複数のメニューがあって、お客さんはべたいものにお金を支払う。声を上げなくてもお金を支払えば商品は出てくるし、待たされることに文句をいうお客さんこそ減らないけれど、いいメニューを手に入れるために大声を出す人はいなくなる。 平等の空気は張り詰める 病院の待合室では、「診察が遅い」というクレームが毎日のように押し寄せる。 自分の順番が来る前に、たくさんの人が並んでいるのはみんな分かっているのだろうけれど、重症感のある患者さんが先に診察室に入ったり、あるいは予約外来の患者さんは回転がスムーズだったりして、待っている人がそうした状況から公平を感覚するのは難しい。 今の

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2012/12/19
    「お金を払うと待たずにサービスを受けられる」となっていると、逆に、「待ちさえすれば、無料でサービスを受けられてお得!」という感じがしてくるから不思議。鈍行で帰省する、みたいな。
  • 硬い頭も役に立つ - レジデント初期研修用資料

    「それでは番組にならない」という側面はきっとあるにせよ、患者さんの情報を小出しにしつつ、研修医の人たちに病名を考えさせるクイズのようなやりかたは、あれが教育の正解にはなってほしくない。 クイズに正解できる医師は、豊富な知識と柔軟な思考を持つことになるのだろうから、そうした医師を育てることは決して間違っていないであろうにせよ、病院が目指すべき方向は、ああいうクイズ番組それ自体が番組として成立しないような、患者さんの問題と、問題に対する対処とを、各病院が「型」や「パターン」として持つことなのだろうと思う。 病棟にあってスタジオに存在しないもの クイズの回答に失敗するのは恥ずかしいことかもしれないけれど、少なくともそれで誰かから訴えられたり、病院での仕事を続けられなくなってしまったり、といった事態にはなりにくい。 ゲームとしてのクイズは柔軟な思考を鍛えてくれるかもしれないけれど、病棟業務における

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2012/12/13
    優れたWebアプリを参考に自分のWebアプリを開発するとき、自分のアレンジを加えて見事にクソアプリにしてしまう人って多い。下手なアレンジを加えず、アプリ開発の定石に細部まで忠実に従う方が成功率が高かったりする
  • 押す販促と引き上げる販促 - レジデント初期研修用資料

    ふだんから、興味に任せていろんなを買う。部屋の壁はすべて棚になって久しいし、考えてみれば小学生の昔から、実家の壁は棚だった。 を読むのは楽しいことだし、棚を背表紙で埋めることもまた、ある種の到達感が得られて、いい気分になれる。こうして得られたいい気分が、じゃあどんな意味を持ち、その意味を追った先にはどんな人達が到達しているのか、個人的にはそういうことを知りたいなと思う。 出版社にはまだまだ売れるものがある 「このを買った人はこんなも読んでいます」みたいな販促手段はAmazon の専売特許のようなもので、最近のサジェストは正確で、似たようなを複数購入する機会は増えた。が売れることそれ自体は、Amazon にとっても出版社にとってもメリットが大きな事だろうけれど、出版社にはたぶん、まだまだ売れるものがある。 どんな形であれ、を買って読んだ人には購買の履歴が残る。今までは単に

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2012/12/05
    やがて、「あなたと購入履歴が類似した人は、以下の本を購入しました」という表示もされるようになるのかな。
  • ゼロクリックの情報デザイン - レジデント初期研修用資料

    クリックをするまでもなく、否応もなく目に飛び込んでくる生活の風景や、あるいは何かのアプリケーションを立ち上げた際に最初に目にする画面のデザインをシンプルにすると、物事の見通しが良くなったりする効果が得られる。 シンプルなデザインを達成するために不必要なものを削ることは大切だけれど、削ることに熱心になりすぎてしまうと、もしかしたらデザインそれ自体が放棄されてしまう。シンプルなデザインはゴールであって、それが道徳になってしまうと、たいていろくでもないことになる。 棚は判断の基礎になる 物を捨てることの効能を説く人が増えたけれど、ごちゃごちゃしたものにあふれた部屋から「ごちゃごちゃ」を取り去ってしまうと、思考がかえって滞ってしまう人もいるのではないかと思う。 発想というものは、何もない風景から新しい何かを生み出すこともあるのだろうけれど、たぶん大部分の発想と呼ばれるものは、むしろ否応もなく目に

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2012/11/19
    ゼロクリックの情報デザインは、組織づくり、部下の育成、子育て、そしてなにより自分の人生を大きく変える最も具体的かつ効果的な手段の一つだと思う。
  • 歩き出す技術について - レジデント初期研修用資料

    広告: 「内科診療ヒントブック」の改訂版が11月下旬に発売されることになりました。病棟業務に携わる方々に役に立つものになったのではないかと思います。手にとっていただければ幸いです。以下文。 大きな問題と対峙した新人は、頭のいい抜け道を探そうと試みる。同じ状況でベテランは、ただまっすぐ歩き出す。 どこか遠くに行こうと思ったら、空を飛ぶ修行をはじめるよりも、歩いたほうがたいてい速い。あたりまえのことなのだけれど、歩いていける距離を飛ぶために、歩かずに修行をはじめる人はけっこう多い。 分割すると遠くにいける 単行の文字数はだいたい10万字で、大抵の人にはたぶん、この目標は遠くに思える。ところがTwitter の界隈を見渡せば、140文字のつぶやきを1000回以上重ねている人はそれほど珍しくない。 盛り上がったおしゃべりを30分間行なって、それをテキストデータにベタ打ちすると、たしか新書1冊ぐ

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2012/11/16
    何かを始めるとき、まずは既にうまくいっているものをパクるところから始めて、あとはユーザの反応を精密に計測しながら高速に問題点を修正していくのがうまくいく気がしている。始めから独創的にやるとコケる。
  • ずるい技術について - レジデント初期研修用資料

    広告: 2010年に出版させていただいた「内科診療ヒントブック」の改訂版が、11月下旬に発売されることになりました。病棟業務に携わる方々に役に立つものになったのではないかと思います。手にとっていただければ幸いです。以下文。 最高の努力を投じることで最高の成果にたどり着くのは素晴らしいことだけれど、最高の努力を投じるのは大変で、大抵の人はもしかしたら、最高の努力を避けられるものならそうしたい。 プレゼンテーションのこと プレゼンテーションの解説書は、型にはまったやりかたを目指すのではなく、聴衆のことを考えたときに一番分かりやすいやりかたを考案しなさいと説く。あるいは文字だけ並べて装飾したような陳腐なスライドではなく、図版を駆使した見応えのあるスライドを作りましょうとも。 最高のプレゼンテーションに定型はなく、大事なのはお手の模倣ではなく心構えなのだ、という論は正しいのだけれど、たとえば締

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2012/11/14
    「最小の手間で、ぎりぎり及第点を貰える投資家向け事業計画書の書き方」という本があったら、価格が10万円でも欲しいです。
  • 事業計画としての書籍出版 - レジデント初期研修用資料

    広告 : 「内科診療ヒントブック 改訂版」というが11月23日頃に発売されることになりました。2年間改定を重ね、病棟業務に携わる医療従事者の人たちに役に立つになったのではないかと思います。機会がありましたらぜひ手にとっていただければ幸いです。 以下文。 小説みたいな分野はまたぜんぜん違うのだろうけれど、実用方面の知識をまとめたを出版するということは、「私の知識や体験をまとめ、こうした人達に販売することで、だいたい600万円程度の収益が見込めます」という計画で、出版社に出資を依頼する試みであるのだとも言える。 原稿の品質を高める努力はもちろん大切なのだけれど、まずは出版社の人を説得して、企画を通さないことにはスタートラインに立てない。頑張りかたについて。 最初は持ち込み ある程度まとまった分量の文章を読んでもらうための手段として、書籍という形態はやはりよくできているように思うし、なん

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2012/11/08
    ベンチャーはもちろん、サラリーマンが社内で自分の思いついた企画を通そうとするときもまったく同じなのだけど、なぜかこれをろくやらずに、「上司の頭が硬くて。。」と言う人が意外に多いのが不思議。
  • マインドコントロールの基礎 - レジデント初期研修用資料

    うちの家を、まったくの他人が支配してたことがあったという逸話を読んで思ったこと。 リンク先では、「母の友人」としてやってきた正体のよく分からない人が、家族のそれぞれに怪しい働きかけを行うことで、一家が離散寸前まで追い詰められる。 マインドコントロールというと、なんだか怪しげな、複雑怪奇な技法を想像しがちなのだけれど、リンク先の物語で行われていることはたぶん、「君、なんだか評判悪いみたいだね。でも僕は君の味方だから」という文言を、家族の全員に、何度も繰り返していただけなのだろうと思う。 心理的な隔離の効果 上司に当たる人が、組織から誰かをつかまえて、「君、なんだか評判悪いみたいだね。でも僕は君の味方だから」といい含め、組織に戻すと、呼び出されたその人は、他の人を信じられなくなる。他ののメンバーに自分の評判を確認すれば、もちろん「そんなことはない」という返事が返ってくるのだろうけれど、それが嘘

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2012/10/25
    みんなで集まって話し合っているとその場にいない人が悪かったことにされてしまうのはよくあることだし、それを知っている人は、自分だけ先に帰ると自分が不利になると思って労働時間はどんどん長くなっていく。
  • マンション販売の人が来た - レジデント初期研修用資料

    「節税になるからマンションを買いませんか?」という電話が、病院にはよくかかってくる。 地域を変えながら、今まで仕事をしてきたのだけれど、マンション購入の勧誘電話は、どこでもなぜか、「大阪マンション」を勧めてくる。だいたい6000万円ぐらいでマンションをローンで購入することで、ローンに支払うお金を経費で落とせば節税になり、なおかつマンションは誰か別の人に賃貸することで家賃収入が得られ、最終的に資産になるから、「先生が損をする可能性はありません」とたたみかけてくる。 自分はいつも、勧誘電話をすぐに切ってしまうのだけれど、人によっては話を聞いて、あとから内容を教えてくれたり、あるいは実際にマンションを買って、特に開業医の先生なんかで、マンションを4つぐらい抱えて身動きが取れなくなっている人がいる、なんてうわさ話を聞いたこともある。 物が来た 今いる施設は、事務の段階で電話を断ってくれる。「マ

    fromdusktildawn
    fromdusktildawn 2012/10/21
    相手はこちらの住所氏名を把握しているから、こじれた場合、逆恨みで嫌がらせ等をされるリスクがあると考えるし、業者側はそれを自覚的に利用するためにわざと苛つかせて逆ギレしてつけこんでくる。