福井県立大学の研究グループは福井県勝山市で発掘された肉食恐竜の脳が入る骨の化石を解析し、3Dプリンターで脳の構造を復元したと発表しました。国内で見つかった恐竜の脳の構造が明らかになるのは初めてで、恐竜の運動能力などの解明につながると注目されています。 その結果、脳の大きさは、幅が2センチ2ミリ、長さが3センチ5ミリほどで、骨の穴の位置などから、▽目やあごを動かす三叉神経や▽表情をつくる顔面神経、それに▽平行感覚や聴覚に使われる内耳神経など7つの神経があった場所などを解明し、3Dプリンターで構造を復元できたということです。 国内で発掘された恐竜化石で脳の構造を明らかにして復元したのは初めてです。 県立大学恐竜学研究所の東洋一特任教授は「さらに研究を進めれば恐竜の運動能力や聴力などをより詳しく知ることができる」と話しています。 復元された恐竜の脳の模型は、勝山市の「福井県立恐竜博物館」で展示さ