外国人客とのやりとりで必要な英会話を学ぶ市バス運転手ら(京都市南区・市交通局九条営業所) 「運賃は後払いです」「車内が混雑しているので中に詰めてください」は、英語でどう言うか―。京都市交通局が開く「接客英会話講座」で学ぶ市バス運転手や地下鉄駅員が、外国人観光客の急増に伴い増えている。勤務日の休憩時間や休日を活用した「自主研修」の位置付けだが、2016年度は32回で延べ286人と5年間で受講者が約8倍に伸び、参加者は英語の習得に懸命だ。 5月下旬、市バス九条営業所(南区)で開かれた英会話講座。運転手10人が参加した。乗務場面を想定し、講師の梶原ナイエレさん(71)が「5千円札で500円のバス1日乗車券を買いたい外国人客に対し『お釣りがない』と、どう言いますか」と問い掛けた。運転手が「I have no change」などと答えると、ナイエレさんは「Weの方が良い。We don't accep