DBを革新させる「RAC」 仮想化などにより、拡張性や可用性を高める原理を詳説 Oracle DatabaseはDBエンジンとしての性能向上と並行して、DBシステムとしての技術も充実させてきた。中でも大きく進化したのが「RAC」だ。パート3ではテクノロジーの側面からRACを解剖すると共に、ストレージを仮想化する「ASM」などを用いてDBシステムの拡張性や可用性を高める仕組みを分かりやすく解説する。 安価なハードウェア(サーバー、ストレージ)を利用可能にしながら、性能や可用性、運用の容易性といった相反する要件を満足させる。Part1で示した通り、これがOracle Database 11g R2の最大の特徴である。それを支えるのが、複数のサーバーやストレージをあたかも1つのコンピュータ資源であるかのように使えるようにする「Oracle Real Application Clusters(RA