生活が苦しいと感じている世帯が61・5%に上ることが5日、厚生労働省が発表した2011年の国民生活基礎調査でわかった。 00年から12年連続して増加しており、1986年の調査開始以来、最高となった。 生活意識の質問で、「大変苦しい」と答えたのは29・1%、「やや苦しい」も32・4%いた。「普通」は34・7%で、「ややゆとりがある」は3・4%、「大変ゆとりがある」は0・5%にとどまった。児童のいる世帯では全世帯よりも状況が悪く、「苦しい」は過去最高の69・4%に上った。同省は、所得の減少などが影響したと分析している。 10年の所得を集計した平均所得は前年比約2%減の538万円となった。1994年の664万2000円をピークに減少傾向にあり、88年頃の水準まで下がっている。