佐賀市が自粛を促している野焼きが後を絶たない。市がパトロールしているものの、処分に費用がかかる農業用ビニールを一般ごみと混ぜ、水路ののり面で燃やしている例が目立つという。近隣農家からは、燃えかすによる農業用水への影響や野焼きの常習化を懸念する声が上がっている。 6月上旬、佐賀市川副町小々森の農業用水路のり面で、約30メートルにわたり軽トラック10台分ほどの農業用ビニールなどを燃やしたとみられる野焼き跡があった。清掃ボランティアを続ける「日本ボランティアクラブむつごろう」の代表で、近くの農家北村広紀さん(59)は燃やす現場を目撃、「ここまでひどいのは初めて」と憤る。有明海につながる水路で「燃えかすが雨で水路に流れて汚染につながるのでは」と気をもむ。 家庭ごみなど一般廃棄物や農業用資材の焼却は専用施設以外では廃棄物処理法で禁止されている。農業で出る稲や麦わらなど少量は例外で認められているものの
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