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economicsに関するfujita_11のブックマーク (55)

  • 世界のマクロ経済指標の変化が超わかりやすいアプリ-GapMinder - My Life After MIT Sloan

    これはMITの先生に教えてもらったサイト。 世界の国々のマクロ経済指標の変化がひと目でわかる、という優れものアプリ-GapMinder http://www.gapminder.org/world/ あらゆる経済学のサイトの中でも、特に優れている、ということで近年注目を浴びているサイトだ。 経済指標の歴史がすぐ分かる視認性の良さだけでなく、見た目にも美しく、さらに遊んで楽しい、素晴らしいサイト。 超オススメ。 あ、でも1度見ると1時間くらい遊んじゃうと思うから、覚悟して望むように(笑) でもこのサイトで遊んでいるだけで、マクロ経済について色々なことが学べる。 (更にその年に何が起こったかを調べるためのWikipediaがあれば万全) いろんな種類の指標があるのだが、ここでは一番メジャーな、縦軸に平均寿命を、横軸に一人当たりGDPをとったグラフをご紹介。 平均寿命はその国の国民の健康状況を表

    世界のマクロ経済指標の変化が超わかりやすいアプリ-GapMinder - My Life After MIT Sloan
  • 情報ナビゲータのインセンティブ--池尾和人

    先週の磯崎哲也さんの記事でもふれられていたように、年は「電子出版元年」といわれている。電子出版の場合、紙の出版のときのように印刷とか製の手間がいらなくなるから、情報発信コストは大きく低下することになる。 日語での情報発信を考えた場合には、1980年代初頭から日語ワープロが利用可能になったことで、劇的な発信コストの低下が起こったといえる。それ以前は、(現在の40歳以下の世代には実感され難いかもしれないが)日語の文章は手書きするしかなかった。日語タイプライターというのもあるにはあったが、簡易印刷機というべきもので、個人が文章を書く道具として使えるものではなかった。それが、日語も打鍵によって書くことができるようになったわけである。 これは画期的な変化であり、それ以降、一人で書ける文章の量は飛躍的に増大した。その後もITの発展・インターネットの登場等を経て、情報発信コストは低下傾向に

    情報ナビゲータのインセンティブ--池尾和人
  • 労働市場改革の経済学 ―正社員保護主義の終わり― 八代尚宏 : 金融日記

    労働市場改革の経済学 ―正社員保護主義の終わり― 八代尚宏 このは、現代の日が抱える歪な労働市場とそれを改革するための処方箋をとてもわかりやすく解説しています。 そもそも日の終身雇用は、高度経済成長期のように所得も人口もどんどん増えている状況では、会社にも労働者にも合理的な仕組みでした。 アメリカの会社などは、3年おきにみんな転職したりします。 その会社の仕事を覚えるのに半年ぐらいは時間がかかるし、次の会社に行くための転職活動にも半年ぐらい時間がかかるので、3年ごとに会社を辞めていては、社員は3分の1の時間を会社のためにならないことに使っているといってもいいでしょう。 その点、終身雇用で社員がずっと同じ会社で働く方が効率がいいともいえます。 また、会社と社員の運命が一蓮托生なら、会社は社員を信用できます。 (こういうべったりの関係は企業の不正を起こしやすいという悪いこともありますけど

    労働市場改革の経済学 ―正社員保護主義の終わり― 八代尚宏 : 金融日記
  • Mankiw: Macroeconomics (7th edition) : 池田信夫 blog

    2009年12月21日13:07 カテゴリ経済 Mankiw: Macroeconomics (7th edition) 何度も紹介したMankiwの教科書が、やっと届いた。学部上級向けなので初心者には無理だが、政策担当者には必読書である。霞ヶ関のみなさんは学力があるので、公務員試験の古い経済学の知識をアップデートしてほしい。 大学における経済学教育の問題の一つは、学部で教えるマクロ経済学が70年前のIS-LM理論のままで、大学院以上で教える最近の理論(DSGE)とまったく違うことだ。この点を修正する教科書もいくつかあるが、DSGEを格的に教えようとすると、変分法などの動学的最適化理論の知識が必要で、これが大きな障害になっていた。書はこの問題を、合理的期待の代わりに適応的期待を使い、初等的な差分方程式にすることによって避けている。 この簡単なモデルでも、DSGEの質は十分わかる。そ

    Mankiw: Macroeconomics (7th edition) : 池田信夫 blog
  • 賃金を上げる最善の方法 : 池田信夫 blog

    2009年11月18日22:58 カテゴリ 賃金を上げる最善の方法 過去50年間に、アメリカの時給(実質ベース)は3倍になった。その原因は?最低賃金の上昇 労働生産性の上昇 労働組合の強化 差別を禁止する法律 賃金格差の是正正解はは2。くわしくは、テイラー教授のブログへどうぞ。 カテゴリなしの他の記事

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  • 成長戦略と労働生産性--池尾和人

    マンキューのいう経済学の10大原理の1つに (8)一国の生活水準は、財・サービスの生産能力に依存している というものがある。すなわち、(少なくとも物的な意味での)豊かさは、人口一人あたりの産出量で決まるということである。 人口一人あたりの産出量=労働者一人当たりの産出量×(労働人口/総人口)であるが、労働人口/総人口は労働力化率と呼ばれる。とりあえず労働力化率を所与とすると、労働者一人当たりの産出量(即ち、労働生産性)の大きさが、その国の(少なくとも物的な意味での)豊かさを決めることになる。 そこで、労働生産性をyと書くことにすると、 y=A・f(k) のような関係を想定することができる。ここでkは、労働者一人当たりの物的資の量(即ち、資装備率) であり、f(k)は、kが増えると増加するが、その増え方は低減するような関数である。 要するに、労働生産性の世界各国や各時代における大きな違い

    成長戦略と労働生産性--池尾和人
  • 民主党のバラマキ公約は破棄すべきだ - 池田信夫

    さんの記事は、経済学でいうと契約理論やゲーム理論で扱う問題です。マニフェストというのは政党が「選挙で勝ったら~をする」と約束する社会契約ですから、政権をとってその政策を実行しなかったら契約違反ですが、罰則がありません。こういう場合、前にも書いたように、約束を破ることが望ましい場合があります。 特に長期契約の場合には、約束してから実行するまでの間に状況が変わるなどの理由で、約束を破ったほうがお互いにとって望ましい場合があります。こういう場合には、再交渉を行なって契約を変更することがパレート効率的になります。ところがマニフェストが守られないことが事前にわかっていると、国民は選挙戦でどの党を選んでいいかわからないので、まじめに投票しない。 このように事後的には望ましい契約の変更(機会主義的な行動)が事前のインセンティブを低下させる問題を「不完備契約」といいます。これをコントロールするために企

    民主党のバラマキ公約は破棄すべきだ - 池田信夫
  • 「『情報の経済学』と金融危機」(VCASIフェロー・慶応義塾大学教授 池尾和人) | 仮想制度研究所 VCASI

    経済学が「情報の非対称性」と呼ばれる状況に格的な関心を寄せるようになったのは、1970年代の終わりごろからである。それから早30年が経過する中で、情報の非対称性にかかわる経済分析(以下では、「情報の経済学」と呼ぶ)から得られた知見や概念は、経済理論全般に共通する基盤を構成するものになっており、広範な経済現象を解明する上で有益なものであることが確認されている。 そのことは、今回の米国発の金融危機についても例外ではない。なぜ金融危機が発生し、ここまで深刻化することになったのかを理解するためには、「情報の経済学」の成果が大いに役に立つといえる。そこで連載では、今回の金融危機に特徴的であったとされる現象をいくつか取り上げ、それらが「情報の経済学」の観点からはどのように理解できるかを解説することにしたい。

  • 「武士道」より「商人道」に学べ - 『ネット評判社会』

    *今月から、毎週日曜に「良書悪書」と題して書評を掲載します。これは読むに値するとそうでないを客観的に評価する消費者ガイドです。評価は★であらわし、5個が満点です。 ★★★★☆ (評者)池田信夫 ネット評判社会(NTT出版ライブラリーレゾナント 57) 著者:山岸 俊男 販売元:エヌティティ出版 発売日:2009-10-07 クチコミを見る 一時、日社会の「道徳の崩壊」を嘆き、武士道の復活を求める議論が流行したことがあった。著者はこうした通俗的な「道徳教育」を批判し、むしろ市場のルールを守る「商人道」こそ重要だと説く。武士道の依拠しているのは、集団に忠誠をつくす安心社会の原理だが、商人道は不特定多数の相手と取引するための信頼社会のルールだ。日人は互いを信頼しているなどというのは神話で、その実態は特定の集団の中での長期的関係に依存する安心社会だ。 これは山岸氏が『信頼の構造』で明らかに

  • 貸し手責任--池尾和人

    先の記事に対するコメントとして、債務者監獄を提案するようなものがありました。また、池田さんも、「消費者金融については、浪費癖をコントロールできない債務者には金を止めるしかないという論理も成り立ちますが、中小企業が浪費のために資金を借りることはありえない。」と書いています。これらをみると、借り手側に問題の所在があると理解されているのだと思われます。こうした理解は、きわめて常識的なもので、過去の私の経験からも、ほとんどの人が普通はそういう考え方をするようです。しかし、これは問題を考えるフレームとして正しくはありません。 カネを借りることを職業としている人は(一部の詐欺師を別にして)いません。他方、カネを貸す方は、それを職業としています。要するに、借り手はアマで、貸し手はプロだということです。実際、貸し手の方が普通は金融の知識や交渉力の面で借り手よりも優位にあります。そうだとすると、「法と経済学

    貸し手責任--池尾和人
  • 価値破壊的な活動は抑止されなければならない--池尾和人

    これは、先の池田さんの記事に対するコメントですが、池田さんも書かれていたようにライブドアのコメント欄は800字以内なので、記事として書きます。 情報の非対称性の存在を前提にすると、ミドルリスクの貸付市場というのは、安定的には存在し難いものだと考えられます。要するに、ハイリスクの借り手とミドルリスクの借り手を識別できないと「レモン問題」が起きて、ハイリスクの貸付市場しか成立し難くなります。もちろん実際は、担保を差し出せるその他のシグナルによって自らがローリスクであることを示せる借り手に関する市場は存在することになりますから、ローリスク向けの貸付市場とハイリスク向けの貸付市場に2極化するのが、理論的には、最も起こりやすい状況だと考えられます。 それでは、商工ローンとかがやっていたビジネスは、いったい何なのかということになります。商工ローンのみならず、ほとんどのノンバンクについて、一般の銀行に比

    価値破壊的な活動は抑止されなければならない--池尾和人
  • 「マクロ経済学の現状」--池尾和人

    池尾・池田の中で、 実際の経済学はもっと動的に変化している。(中略)過去のある姿を固定化して批判している人の論点は、批判が出ているときにはそんなことは当たり前という感じになっていて、経済学研究はすでに前に進んでしまっていることが珍しくない。(P.139) と書いたけれども、その典型ともいえる例が最近にもあったことをマンキューのブログを通じて知った。 この例における「過去のある姿を固定化して批判している人」は、クルーグマンである。その「無理解な経済学批判」(その簡単な内容紹介は、池田ブログを参照)に頭に来たらしいワシントン大学セントルイス校のD.レヴィンが、公開書簡をクルーグマンに送っている。 マクロ経済学の現状についてのコメントは、金融危機以後、多くを眼にするようになったが、ミネソタ大学のN. Kocherlakotaのそれは、上記のクルーグマンとレヴィンのやり取りに関連していて興味深い

    「マクロ経済学の現状」--池尾和人
  • 意図せざる結果 - 池田信夫

    経済学に意図せざる結果という法則があります。これはアダム・スミスの「見えざる手」にもあらわれていますが、明示的にのべたのはメンガーです。複雑な社会では人々は利己的に行動するので、個人の行動は彼が意図するのとは違う結果をもたらすことが多い。たとえば売り上げを増やそうと思って商品を値上げすると、客が減ってかえって売り上げが減る――というように市場で相互作用がはたらくからです。そんなこと当たり前じゃないかと思う人が多いでしょうが、政治家にはこの程度の常識もない人が多い。 たとえば民主党の提案している製造業の派遣労働の禁止を実施したら、何が起こるでしょうか。民主党や連合は、次のようになると主張します: 企業は派遣を雇う代わりに正社員を雇う 労働者はみんな正社員になって格差はなくなる こういう論理を、囲碁や将棋で「勝手読み」といいます。相手が自分の期待したとおり行動するとは限りません。企業の賃金原資

    意図せざる結果 - 池田信夫
  • 景気対策で「身分格差」は直らない - 池田信夫 blog

    井出草平の研究ノートという社会学者のブログに、「ロストジェネレーションは計量的に支持されない」という記事があった。ここで彼が批判しているのは、現在の雇用問題の原因を単なる不況による「就職氷河期」の問題とみる説だ。大卒の求人倍率だけをみると、90年代には1を割ることもあった大卒求人倍率が、2006年には2を超えている。これだけみると「景気さえよくなれば雇用問題は解決する。構造改革なんてナンセンス」という、今は亡きリフレ派の議論が当たっているようにみえる。ところが、非正社員の比率を年齢別に分析すると、次のようになっている: これを受けて井出氏はこう結論する:若年者の正規雇用率が高まっていくのは、1980年くらいから始まる長期トレンドであるが、景気回復によって、この傾向が変化したことはない。変化したのは、大卒ホワイトカラーという恵まれた立場の人間たちの就職率(正規雇用率)が高まった程度である。

  • 長期的関係の呪い - 池田信夫 blog

    きのうの記事の続きだが、日の自殺率がなぜこれほど高いのかというのは、かなり深刻な問題だ。それが「失われた20年」に増えたことから考えても、いま日社会が直面している変化を象徴しているように思われる(テクニカルで長文)。 基的な原因として自殺を名誉ある行為とする文化があり、経済的な苦境や高齢化による病気が増えたことも事実だろう。しかし時系列データでみても、1990年から10年ほどの間に1.5倍にも激増したのは、ただの不況や失業の問題とは思えない。興味あるのは、主要国の中で韓国の自殺率が日と並ぶ高さになり、しかも同じように90年代以降、急増していることだ。以前の記事でも書いたように、日韓国は「双子国家」であり、両国には相違点が多いが共通点も多い。似ているのは、日の系列や韓国の財閥に代表される長期的関係によるガバナンスが崩壊しつつあることだろう。 囚人のジレンマから協力が発生する

  • ツイッターはなぜノイズが少ないか - 池田信夫 blog

    ゲーム理論にメカニズムデザインという分野がある。これ自体は非常に数学的に高度なので、一般の読者にはおすすめできないが、基的な考え方は福祉経済学を拡張した規範的ゲーム理論だ。普通のゲーム理論は、あるゲームのルール(利得行列)のもとで人々が合理的に行動するとどうなるかという結果を予想するが、メカニズムデザインでは逆に、望ましい結果を実現するゲームのルールはどのようなものかを考える。 最近、2週間ほどツイッターを使ってみて、意外にノイズが少ないことに気づいた。直感的には、断片的な「つぶやき」を全世界に発信できるとノイズだらけになりそうなので、私もアカウントをとったまま休眠状態だった。しかし先週のネットラジオで聴取者の反応を募集するために使ったら、意外にちゃんとした意見が集まった。これについて先週のASCII.jpで書いたら、いろんな反応がきた。 Dankogaiは「たとえ@celeb 三国

  • 経済の役に立つ経済学がほしい - 池田信夫 blog

    田中秀臣氏によれば、「白川総裁、上海で池田信夫と化す」とのことだ。1990年代後半以降、日の政策当局に対し、国内外のエコノミストや国際機関から様々な政策提言がなされたことは記憶に新しいと思います。[・・・]中でも、最も有名な提言の1つは、「無責任な政策にクレディブルにコミットすべし」というものです。興味深いことに、今回の危機では、急速な景気の落ち込みにもかかわらず、エコノミスト達からは、同様の大胆な政策提案は行われていませんし、そうした急進的な措置も実施されていません。日銀総裁が私と同じ意見だとすれば名誉なことだが、これは事実を語っているだけだ。かつてリフレ派が日銀を攻撃して「世界標準の政策」だとか称していた人為的インフレ政策を採用した中央銀行は、どこにも存在しない。その教祖バーナンキは、「インフレを阻止するためには金融引き締めが必要になる」とのべている。クルーグマンも撤回した(なぜか日

  • バブルという物語 - 池田信夫 blog

    版元とのトラブルで出版できなくなった"Bailout Nation"が、版元を変えてようやく出た。内容はよくも悪くもそれほど物議をかもすようなものではなく、今回の金融危機をウォール街のインサイダーがまとめ、歴史的な視点から銀行救済を考えるまじめなだ。著者によれば、危機の責任者ワースト5は、アラン・グリーンスパン FRB フィル・グラム上院議員(金融規制を緩和した) 格付け会社 SECやはりS&Pなどの格付け会社が、民間企業ではトップだ。私も問題のコアは「金融工学の限界」などという高級な話ではなく、AAAが乱発されたことだと思う。普通の投資家には金融工学なんかわからないから、「AAAならOK」という単純な基準で投資していた。ところが、この格付けの実態は、ほとんど定量的な基準もなく、わずかな数のアナリストが債券の発行元から高い手数料を取ってつけていたのだから、いい加減な評価になるのは

  • [中級経済学事典] 長期的関係と戦略的行動 - 池田信夫 blog

    人は戦略的行動が苦手だとよくいわれるが、その原因はゲーム理論でよく知られるフォーク定理で説明できる。これは経済学部の学生なら知っているが、90年代以前に勉強した人には何のことかわからないようなので、簡単に説明しておこう。長文でテクニカルなので、ゲーム理論に興味のない人は読む必要はない。 ゲーム理論というと、囚人のジレンマぐらいは知っている人が多いだろう。これは図のように、2人のプレイヤーが協力(C)するほうが裏切る(D)より望ましいのだが、合理的に行動すると両方とも裏切ることがナッシュ均衡になるゲームだ: このパラドックスは、1回限りのゲームを考えるかぎり避けることができないが、ゲームが無限回くり返されるとすると、避ける方法がある。プレイヤーAが一方的に裏切ることによって得られる一時的利益は3だが、2回目のゲームからは相手のプレイヤーBも頭にきて裏切ると、両方とも利得は1になるから

  • 不況のきっかけと原因とは違う--池尾和人

    今回の金融・経済危機の前後で、「生産能力は衰えていない」というのは physical な意味では正しい。しかし、physical depreciation (物理的減耗)が起こっていないからといって、moral depreciation (非物理的減耗)が起きていないということにはならない。 1年前に買ったノート・パソコンを偶々、使うことなく保存してあったとしよう。物理的には全く新品のままであり、減耗してはいない。それでも、既に新製品が発売されていて、同価格でも1年前よりも一段上のスペックが当たり前になっていれば、1年前のノート・パソコンの価値は減価していると経済的には評価されざるを得ない。これが、moral depreciation (非物理的減耗)と呼ばれる現象である。moral depreciation (非物理的減耗)は、技術進歩によってももたらされるし、需要構造の変化によっても引

    不況のきっかけと原因とは違う--池尾和人