衆院予算委員会で8日、民主党マニフェストの財源問題をテーマにした集中審議が始まった。菅直人首相は民主党が掲げる年金制度で柱となる最低保障年金について「そういう(制度の細部の)質問につながるから答えない」と語り、詳細を決めていないことを事実上、認めた。 自民党の棚橋泰文氏への答弁。棚橋氏は最低保障年金が実現できるか重ねて質問したが、首相は「2012年度から制度設計を始める」「民主党案を含めて議論したい」と繰り返すだけで、明確な答弁を避けた。09年衆院選や10年参院選のマニフェストでは「実現する」と明記していた。 また、首相はマニフェストの達成度不足を批判した自民党の茂木敏充氏の質問に、「衆院任期の半ばとなる今秋に(実現が)なかなか難しいものを含めて検証を行い、国民に説明したい」と述べた。