Ian Rowley (BusinessWeek誌、東京支局特派員) 田代弘子 (BusinessWeek誌、東京支局記者) 米国時間2009年1月5日更新 「Recession Puts More Pressure on Japan's Workers」 昨年あたりから、長年苛酷な労働を強いられてきた日本の労働者環境にも、改善の兆しが見え始めていた。確かに、日本の“サラリーマン”は今でも夜遅くまで働き、仕事後も上司との酒のつき合いが待っている。 それでも、政府の強い指導により、雇用主は仕事量を減らそうと努めるようになった。また、労働訴訟でも最近は社員の訴えを認める判決が増えている。こうした流れは、労働者の仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現への期待を抱かせるものだった。 うつ病、名ばかり管理職、サービス残業、そして過労死 トヨタ系列の自動車部品製造大手、デンソーで働く男性技