野党の「政治責任」問う=施政方針演説 野党の「政治責任」問う=施政方針演説 野田佳彦首相の施政方針演説は、消費増税実現を目指し、壇上から野党・自民党に直接協力を呼び掛ける異例の内容だ。民主、自民両党とも消費増税は必要との点で大きな違いはない。自民党に対し「ストレートの直球勝負」(首相周辺)で与野党協議を呼び掛け、「政治の責任」を果たすよう訴えた。しかし、首相がいくら野党の共同責任を求めても、早期の衆院解散を要求し、対決姿勢を強める自民党の反発は必至。首相の呼び掛けは空回りするどころか、与野党の溝をさらに広げる結果にもなりかねない。 「今こそ『決断する政治』を共に成し遂げようではないか」。首相は演説の締めくくりにこう野党側に呼び掛けた。 首相にとって成し遂げたい最優先課題は、消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革にほかならない。与野党協議に応じない自民党の姿勢を変えようと、首相は福田康