【佐藤剛志】京都大学の美濃導彦(みのうみちひこ)教授らの研究グループは5日、近畿日本ツーリスト(東京)などと連携し、全地球測位システム(GPS)の位置情報を活用して修学旅行生の安否確認や避難支援をするサービスを試験的に始めたと発表した。生徒がグループ行動中に災害に巻き込まれたときなどに役立てようという試みだ。 サービス名は「Ccry(ククリ)」。グループごとにスマートフォンを1台持たせ、宿などに控えている引率教員らがタブレット端末で生徒の位置情報を把握できるようにする。大規模災害時に避難所情報を配信し、慣れない土地でも生徒だけで迅速に移動できるよう支援する仕組み。 生徒側から「問題ありません」「けが人がいます」などと安否を知らせる機能もある。来春の本格導入を目指し、スマホ1台あたり数千円を想定。今後はプライバシー確保などのルールづくりをする研究機構も設立する予定だ。 日本修学旅行協会(東京