蔚来汽車(NIO)は新興EVメーカーの中でも一番の注目株(写真は北京の販売店に展示されるNIO EP9) REUTERS/Tingshu Wang <「iミーブ」が生産停止に追い込まれた日本と中国の違いは、中国ではEVメーカーとガソリン車メーカーが競争し、EVの未来に社運を懸ける「スモール・ハンドレッド(数百のベンチャー企業)」がしのぎを削っていることだ> 菅義偉首相が2050年までに日本の温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を明らかにした。すでに中国は2060年まで、EUも2050年までに排出を実質ゼロにすると宣言しており、バイデン政権になったアメリカが同様の目標をうち出せば、世界的に二酸化炭素の排出削減へ向けた大きな流れが生まれてくるだろう。 その目標を実現するためのカギは、人の移動やモノの輸送に伴う温室効果ガスの排出をいかに削減するかである。ガソリンや軽油で走る自動車を電気自動車(