【2020年5月28日 ニューヨーク発】 現在も紛争状態が続くイエメンでは、5月28日現在22州のうち10州で合計253件の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が確認され、死亡例は50件に上っています。検査数が非常に限られている状況を踏まえると、実際の感染数はさらに多いことが推定され、すでに脆弱な社会への影響が危惧されています。こうした中、ユニセフ(国連児童基金)事務局長ヘンリエッタ・フォアは、イエメンの状況について、以下の声明を発表しました。 * * * パンデミック前から厳しい状況 世界中で、COVID-19による危機が起きていますが、イエメンは最も深刻な影響を受けている国のひとつです。 暴力と情勢不安は、イエメンでは日常の現実です。学校や病院が攻撃を受けています。食料と水の供給システムはほとんど機能していません。経済は大きな打撃を受けています。 イエメンは、パンデミックが起