北朝鮮は弾道ミサイルに搭載可能な爆縮型を開発し続ける (江畑 謙介=拓殖大学海外事情研究所客員教授/軍事評論家) 核爆発には核分裂型と核融合型がある。前者は原子爆弾(原爆)、後者は水素爆弾(水爆)に利用する。原爆は原子が核分裂をするときに放出するエネルギー(X線、光、熱、それによる爆風)で破壊を行うもの。水爆は水素(重水素と三重水素)が核融合を起こすときに出るエネルギーを利用するものである。 核融合には高温が必要で、水爆では原爆を爆発させて生み出される高温を利用する。従って水爆を実用化するには、まず原爆を実用化せねばならない。また原爆の爆発力(一般にTNT爆薬換算重量で表す)は100キロトン(KT=100×1000キロ=10万トン)以上にするのが難しい。大きな威力を持たせるためには水爆にせねばならない。 北朝鮮は、ウラン型とプルトニウム型の両方を開発している可能性がある ウラン2