皆さんは「社会運動」という言葉に、どのようなイメージを持っていますか? 社会運動とは、社会の問題を解決するために制度や人々の意識などを変えようと活動することです。具体的には、路上に集まって意見を主張する「デモ」や、賛同者の署名を集める「署名活動」などがあります。現代の日本では、これらの社会運動に対して、なんとなく嫌だと感じたり、自分とは関係ないと考えたりする人が多いと言われています。 『みんなの「わがまま」入門』は、そんな社会運動を身近な「わがまま」という視点から考えてみましょう、と提案してくれる本です。「わがままを言うことによって、社会を良くすることができるんです」とおっしゃる著者の立命館大学・富永京子先生にお話を伺いました。 ▲『みんなの「わがまま」入門』 (富永 京子 著/左右社) 社会運動は「わがまま」? 富永先生は、人々が社会運動をする理由や、社会運動が批判される理由などについて