IT技術の急速な進展に伴い、企業のあらゆる事業活動はITに強く依存しています。そのため、内部統制の信頼性を担保するには、IT統制の確実な運用が必要です。内部統制を強化し、運用のコストや負荷を極力減らすためには、ERP(基幹系情報システム)は有力な選択肢の一つです。 ところが、SAP(ERPを代表とするシステム)導入に苦しむ日本企業は少なくありません。コストの大幅な増加や構築期間の長期化など、特に大企業での失敗事例はよく見聞きします。筆者は、1980年代からの会計システムを核とした日本企業のIT化の取り組みを実際に経験しました。また、SAP社の認定コンサルタントとして2000年代以降導入支援をおこなってきました。 この記事では、グローバルスタンダードであるSAPの導入になぜ日本企業が苦労するのかについて、従業員の働き方の観点で解説します。 コンプライアンスとは?内部統制とは?IT統制とは?企
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