好きな動物を聞かれて「タコ」と答える人はなかなかいないかもしれない。だが、米国立ボルチモア水族館でミズダコの飼育を担当するピーター・ラーソン(38)は、とにかく深い愛をタコに抱えている。 ネットフリックスで配信されている『オクトパスの神秘:海の賢者は語る』がアカデミー賞を受賞してからじわじわとタコブームが来ていることを受け、米紙「ワシントン・ポスト」が古参のタコ好きであるラーソンにインタビューした。タコの魅力、タコの生態、コロナ禍のタコ、もっとも親しい関係を築いたタコとのエピソードなどなど、タコ一筋の男がひたすらタコを語り尽くす。 どこか人間味を感じるタコたち ──タコ(octopus)の複数形はoctopusesでいいんですよね? そう言われていますね。あるいはoctopi。ただ、octopusの語源はギリシャ語なのでoctopodesが正しいという説も。僕はoctopusesを使います