近年、中国で拘束される日本の大学の教授や研究者が増えている。詳細は明かされないまま「スパイ罪」で懲役刑を受ける人もおり、こうした事態が続けば、日本の教育界に自主規制が広がってしまうと、作家の譚璐美氏は指摘する。 一時帰国中に消息を絶つ ここ数年、日本の大学に所属する中国人教授が中国で相次いで行方不明になっている。 2024年3月、神戸学院大学の胡士雲教授が半年以上、消息を絶っていることが発覚した。2023年8月に中国へ一時帰国した後、日本にいる家族と連絡が途絶え、秋学期が始まる9月になって家族から大学側へ「日本に戻ってこない」と相談があったという。 胡教授は中国文学が専門で、「現代中国事情」や「中国の古典と伝統」などの授業を担当し、地元でも幅広く活躍する名物教授だ。 亜細亜大学の范雲濤教授は、2023年2月に中国へ一時帰国して、連絡が途絶えた。関係筋によると、范教授は中国当局の聴取を受けた
![中国に脅かされる日本の教育界─当局に拘束される教授、研究者、留学生 | 日米中「秘史」から学ぶ、すぐ役立つ「知恵」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a3c43c671c171bd8d83b69700d772a3722a86418/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcourrier.jp%2Fmedia%2F2024%2F05%2F26233724%2FGettyImages-1486932125-e1716701870385-1600x900.jpg)