◇法政大学国際文化学部 生物学者である島野智之(しまの・さとし)教授が教鞭をとるのは、意外にも文系の国際文化学部だ。その名の通り、文化の面から世界を捉え、多様なテーマに取り組む同学部。そこで学ぶ生物学とは。※写真は、※写真は、タイの森や湿地を訪ねた2019年の授業フィールドワーク(写真提供/島野教授、左から3人目) 島野智之教授の主な専門は土壌動物学。ササラダニの研究で知られるほか、近年はブータンでの絶滅危惧種・シロハラサギの保護活動、タイやマレーシアでの環境保全活動など、さらに幅広い研究に取り組んでいる。 もともとは昆虫に興味があり、最初からダニに夢中だったわけでもない。「研究者が大好きなものを研究しているとか、そんなのは幻想」と言いつつ、「やっているうちに好きになる」と研究対象への愛をのぞかせ、「例えばゾウリムシ類の分類なんて僕にしかできない」と胸を張る。 市民の力で科学はより発展する
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