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ブックマーク / bijutsutecho.com (79)

  • 特別展「吟遊詩人の世界」(国立民族学博物館)開幕レポート。詩をつくること、歌うこと、その現代における可能性

    アジアやアフリカ、そして日の吟遊詩人やそれらを成りたたせる文化を紹介するみんぱく創設50周年記念特別展「吟遊詩人の世界」が、大阪・吹田の国立民族学博物館で開幕した。会期は12月10日まで。実行委員長は同館教授の川瀬慈。 各地を広範に移動し、詩歌を歌い語る「吟遊詩人」は古くから存在した。吟遊詩人というと、中世ヨーロッパにおいて存在した宮廷楽師や大道芸人を指すことが多いが、アジアやアフリカにおいても脈々と息づいてきたことがわかっている。吟遊詩人は、ときに畏怖の対象として、ときに社会の縁に追いやられたりもしながら、現代においても様々なかたちで息づいている。 展示風景より 展は実行委員長である同館教授の川瀬慈を筆頭に、同館や大学の教授7人がそれぞれの専門分野における調査やフィールドワークの結果を反映。アジア、アフリカ、そして日の吟遊詩人たちの文化を紹介している。会場となる特別展示室の1階は、

    特別展「吟遊詩人の世界」(国立民族学博物館)開幕レポート。詩をつくること、歌うこと、その現代における可能性
  • 「Rhizomatiks Beyond Perception」展(KOTARO NUKAGA〈天王洲〉)レポート。生成AI時代、創造の本質とは何か

    6月末に東京・天王洲のTERRADA ART COMPLEX Iの3階にあるギャラリーをTERRADA ART COMPLEX IIの1階に移転させた「KOTARO NUKAGA(天王洲)」。今回の拡張移転とともに、真鍋大度と石橋素が主宰するクリエイティブコレクティブ・Rhizomatiks(以下、ライゾマティクス)の個展「Rhizomatiks Beyond Perception」が始まった。会期は9月28日まで。 展は、ライゾマティクスによるギャラリーでの初の大規模な展覧会。「AIと生成芸術」をテーマとし、AIモデルがどのように学習し新しいイメージを生成するかを可視化しながら、アートとAIの融合が表現や作品のあり方にどのような新しい可能性をもたらすかという問題を提起する。 通常、既存のAIモデルを使って映像や画像を生成することが一般的だと言える。しかし、そうしたAI画像生成サービスに

    「Rhizomatiks Beyond Perception」展(KOTARO NUKAGA〈天王洲〉)レポート。生成AI時代、創造の本質とは何か
  • ポケモンとゴッホ美術館のコラボレーションが実現。ピカチュウやカビゴンがゴッホの世界に登場

    ポケモンとゴッホ美術館のコラボレーションが実現。ピカチュウやカビゴンがゴッホの世界に登場オランダ・アムステルダムにあるゴッホ美術館の開館50周年を記念し、同館とポケモンのコラボレーション企画が発表。9月28日から2024年1月7日まで、ピカチュウやイーブイ、カビゴンなど人気キャラクターの絵が同館で鑑賞することができる。 Links: Pikachu geïnspireerd op Zelfportret met grijze vilthoed, 2022, Naoyo Kimura (1960), The Pokémon Company International. Rechts: Zelfportret met grijze vilthoed, Vincent van Gogh, 1887, Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Sti

    ポケモンとゴッホ美術館のコラボレーションが実現。ピカチュウやカビゴンがゴッホの世界に登場
  • 「誹謗中傷」と「批判」の違いとは何か? 美術批評の視点から

    「あいちトリエンナーレ2019」において、「表現の不自由展・その後」展示中止に抗議して改変されたモニカ・メイヤー《沈黙のClothline》(2019) 放任できない悪質言論 SNS上の誹謗中傷が人の精神を追い詰める、という問題が、リアリティ番組出演者の自殺という出来事をきっかけに社会全体の関心事となっている。これに法がどう対処すべきかについて、様々な視点からの議論が出されているが、これに伴って、「法的に許容されない『誹謗中傷』と、正当な『批判』との線引きをどう考えるか」、を確認・再考する必要が出てきた。この問題は、美術批評・文芸批評の分野にも直接に通じる問題である。 人を死に至らしめるほど精神的に追い詰める発言には刑事罰による規制を、という主張(A)があるいっぽうで、批判と誹謗中傷の間の線引きは難しく、一律に線引きをすることは難しい、という実情から、(刑事罰を含め)言論への法規制は難しい

    「誹謗中傷」と「批判」の違いとは何か? 美術批評の視点から
  • アボリジナルアートの認知度をいかに高めるか? オーストラリアの美術館の事例から

    アボリジナルアートの認知度をいかに高めるか? オーストラリアの美術館の事例からオーストラリアのアボリジナルおよびトレス海峡諸島民美術(アボリジナルアート)を数多く収蔵しているシドニーのニュー・サウス・ウェールズ州立美術館。先住民芸術の普及や展示において重要な役割を担っている同館の事例から、その必要性や方法論を考察する。 文=王崇橋(ウェブ版「美術手帖」編集部) ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館「イリバナ・ギャラリー」の展示風景より Photo © Art Gallery of New South Wales, Zan Wimberley 東京〜シドニー間、カンタス航空の機内安全ヴィデオの最後には、次のような言葉が記載されている。 私たちは、私たちが働き、生活し、飛行する土地の伝統的な管理者に敬意を表します。私たちは、過去、現在、そして未来の長老たちに敬意を表します。 「アクノレッジメン

    アボリジナルアートの認知度をいかに高めるか? オーストラリアの美術館の事例から
  • ジュエリーを通じてヴィクトリア時代を味わう。特別展「愛のヴィクトリアン・ジュエリー」が大倉集古館で開催へ

    ジュエリーを通じてヴィクトリア時代を味わう。特別展「愛のヴィクトリアン・ジュエリー」が大倉集古館で開催へ東京・虎ノ門にある大倉集古館が特別展「愛のヴィクトリアン・ジュエリー〜華麗なる英国のライフスタイル〜」を開催。大英帝国がもっとも繁栄したヴィクトリア時代の英国王室にまつわる宝飾品などが展示される。会期は4月4日〜6月25日。 ピンクトパーズ&カラーゴールドスウィート イギリス 1830年頃 穐葉アンティークジュウリー美術館所蔵 大英帝国がもっとも繁栄したヴィクトリア時代の英国王室にまつわる宝飾品を中心に紹介する特別展「愛のヴィクトリアン・ジュエリー〜華麗なる英国のライフスタイル〜」が、東京・虎ノ門にある大倉集古館で開催される。会期は4月4日〜6月25日。 1837年、18歳の若きヴィクトリア女王が王位を継承し、栄華を極めた時代の幕が開いた。64年間の在位中に植民地を世界各地に築き、圧倒的

    ジュエリーを通じてヴィクトリア時代を味わう。特別展「愛のヴィクトリアン・ジュエリー」が大倉集古館で開催へ
  • 東京都庭園美術館が恒例の建物公開展を実施。200点以上のボンボニエールも特別出品

    東京都庭園美術館が恒例の建物公開展を実施。200点以上のボンボニエールも特別出品1983年に美術館として開館して以来、朝香宮邸の邸宅空間を活かした展覧会を開催してきた東京都庭園美術館が、恒例の建物公開展を実施する。会期は4月1日~6月4日。 東京都庭園美術館館 正面玄関(夜間) 1933年に朝香宮家邸として竣工した建物を活用し運営されている東京都庭園美術館。同館が毎年恒例の建物公開展を今年も実施する。会期は4月1日~6月4日。 東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)は、1920年代から30年代にかけて欧米を中心に世界中で流行したアール・デコ様式の建築として知られており、現在では重要文化財に指定されている名建築だ。年に一度の建物公開展は毎年異なるテーマを設け、建築意匠や技法、素材など、建築そのものに注目するものとして、同館恒例のものとなっている。 東京都庭園美術館館 ガラスレリーフ扉 ルネ・ラ

    東京都庭園美術館が恒例の建物公開展を実施。200点以上のボンボニエールも特別出品
  • ICOM(国際博物館会議)、ミュージアムの新定義案を採択

    ICOM(国際博物館会議)、ミュージアムの新定義案を採択ICOM(国際博物館会議)が24日、プラハで開催された第26回大会においてミュージアムの新定義案を採択した。 ICOMが採択したミュージアムの新定義 1946年に設立された国際的な非政府機関「ICOM(International Council of Museums、国際博物館会議」。この第26回大会(プラハ)において、ミュージアムの新定義が採択された。 ICOMは、世界各地の美術館・博物館関係者4万人以上が加盟する、世界で唯一のグローバルな博物館組織。このICOMは3年に1度大会を開催しており、2019年には京都で日初の大会(京都大会)が開かれ、大きな注目を集めた。そのときに最大の焦点となったのが、ミュージアムの定義の改正だ。 ICOMのミュージアムの定義は、1946年に制定されたICOM憲章で初めて制定され、第2条において次のよ

    ICOM(国際博物館会議)、ミュージアムの新定義案を採択
  • メタバースならではの国宝体験。バーチャル展示「エウレカトーハク!◉89」が開催

    メタバースならではの国宝体験。バーチャル展示「エウレカトーハク!◉89」が開催メタバース空間上に開設した「バーチャル東京国立博物館(以下 バーチャルトーハク)」において、東博所蔵の国宝89件をバーチャル空間で紹介するバーチャル展示「エウレカトーハク!◉89」が開催される。会期は2023年1月17日〜3月31日。 東京国立博物館と凸版印刷株式会社は、メタバース空間上に開設した「バーチャル東京国立博物館(以下 バーチャルトーハク)」において、同館所蔵の国宝89件をバーチャル空間で紹介する展示「エウレカトーハク!◉89」を開催する。会期は2023年1月17日〜3月31日。 展は日美術の鑑賞ポイントを海外の鑑賞者などにわかりやすく伝えるため、3部構成で東京国立博物館所蔵の国宝のさまざまな解釈を提示。多様な手法でその魅力や特長をバーチャル上で紹介するものだ。 まず第1部「国宝を《知る》」(202

    メタバースならではの国宝体験。バーチャル展示「エウレカトーハク!◉89」が開催
  • 声なき剥製がつたえる生物学。「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」が上野の国立科学博物館で開催中

    声なき剥製がつたえる生物学。「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」が上野の国立科学博物館で開催中国立科学博物館で動物標コレクションの企画展「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」が開催中。会期は10月10日まで。 世界屈指の動物標コレクションとして知られる「ヨシモトコレクション」。同コレクションのものを中心に、選りすぐり哺乳類標などを展示する企画展「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」が東京・上野の国立科学博物館で開催中。 国立科学博物館は1877年に創立された、自然史・科学技術史に関する日唯一の国立総合科学博物館。この博物館にはおよそ490万点もの膨大な標が収蔵されているが、そのほとんどは保管のため非公開となっている。 展のテーマは「観察の眼、発見の芽」。声なき標たちの姿を通じて、異なる種の動物のあいだにある、意外な共通点や私たち人間の日常とのつながりなど、

    声なき剥製がつたえる生物学。「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」が上野の国立科学博物館で開催中
  • ゴッホ作品を塗ろう。ファン・ゴッホ美術館が塗り絵データを無料で公開中

    ファン・ゴッホ美術館は、その名の通りフィンセント・ファン・ゴッホ作品を中心とするコレクションを有する美術館で、ゴッホ作品の真贋鑑定など、研究分野でも世界的な権威として知られている。 ファン・ゴッホ美術館 Photo by Jan Kees Steenman そんなファン・ゴッホ美術館が、子供でも楽しめるコンテンツとして公開しているのが、ゴッホ作品の塗り絵だ。 ウェブサイトには、《グレーのフェルト帽をかぶった自画像》(1887)をはじめ、《アルルの寝室》(1888)や《ひまわり》(1889)など13種類の塗り絵をラインナップ。こちらから無料でダウンロードして楽しめる。 ファン・ゴッホ《アルルの寝室》(1888)の塗り絵 出典=ファン・ゴッホ美術館のウェブサイトよりファン・ゴッホ《ひまわり》(1889)の塗り絵 出典=ファン・ゴッホ美術館のウェブサイトよりファン・ゴッホ《ジャガイモをべる人々

    ゴッホ作品を塗ろう。ファン・ゴッホ美術館が塗り絵データを無料で公開中
  • ゴッホの名作《星月夜》がレゴ®に。MoMAがコラボ

    ゴッホの名作《星月夜》がレゴ®に。MoMAがコラボニューヨーク近代美術館はレゴ®とコラボレーションし、同館コレクションを代表する作品のひとつであるフィンセント・ファン・ゴッホ《星月夜》を発売すると発表した。 Image courtesy of MoMA Design Store. Photo by Heidi Bohnenkamp ニューヨーク近代美術館がレゴ®とコラボレーションし、名作を世に送り出す。 今回レゴ®となるのは、MoMAコレクションのなかでももっとも象徴的な作品のひとつであるフィンセント・ファン・ゴッホの《星月夜》(1889)。6月1日より発売されるアイテムは、1935年からMoMAが所蔵しているこの名画をレゴ®で再現した立体的なセットで、ゴッホの印象的な筆づかいと色使いが強調されているのが大きな特徴だ。 フィンセント・ファン・ゴッホ 星月夜 1889 The Museum

    ゴッホの名作《星月夜》がレゴ®に。MoMAがコラボ
  • 解体されゆく「中銀カプセルタワービル」カプセルはどこへ行く? 黒川紀章の名作、日本の美術館が収蔵を

    解体されゆく「中銀カプセルタワービル」カプセルはどこへ行く? 黒川紀章の名作、日の美術館が収蔵を現在、住人の退去と区分所有のカプセル売却が進んでいる「中銀カプセルタワービル」。黒川紀章が手がけたこの名建築は今後どのような道をたどるのか? 「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」の前田達之に話を聞いた。 文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 東京都中央区銀座8丁目。ここで特異な存在感を放つビルが、1972年に竣工した「中銀カプセルタワービル」だ。 中銀カプセルタワービルは、建築家・黒川紀章(1934〜2007)が手がけた世界初の実用化されたカプセル型集合住宅で、「メタボリズム建築」を代表する作品として国内外で広く知られる。建物はA棟とB棟の2のタワーで構成されており、各タワーにカプセルユニットが取り付けられた独特の構造だ。140個のカプセルはすべて独立した住宅であり、黒川紀

    解体されゆく「中銀カプセルタワービル」カプセルはどこへ行く? 黒川紀章の名作、日本の美術館が収蔵を
  • ヒルマ・アフ・クリントとは何者か? 美術史を覆す女性画家

    ヒルマ・アフ・クリントとは何者か? 美術史を覆す女性画家抽象絵画の始まりとされるワシリー・カンディンスキー。しかしそれより数年前に抽象絵画を完成させていた女性画家、ヒルマ・アフ・クリントという画家がいた。その存在と画業に迫るドキュメンタリー映画『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』が4月9日より、ユーロスペースほかにて公開される。 近年、世界のアート界において指摘されるジェンダーバランスの偏り。その問題に真っ向から向き合うような映画が、4月9日に公開されるドキュメンタリー作品『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』だ。 メインビジュアル 作の主人公であるヒルマ・アフ・クリントは、1862年にスウェーデンに生まれた画家。スウェーデン王立美術院で美術を学び、卒業後は当時の女性としては珍しく職業画家として伝統的な絵画を描き、成功を収めた。いっぽうで、青春期から霊的

    ヒルマ・アフ・クリントとは何者か? 美術史を覆す女性画家
  • 政府が改正目指す博物館法。登録インセンティブや学芸員の処遇改善など課題積み残し

    政府が改正目指す博物館法。登録インセンティブや学芸員の処遇改善など課題積み残し2月22日に閣議決定された博物館法の改正案。博物館への登録要件を緩和するこの改正案について、衆議院の文部科学委員会で23日、3時間に渡る審議が行われた。 今年2月22日に閣議決定された博物館法の改正案。博物館への登録要件を緩和するこの改正案について、衆議院文部科学委員会で23日、3時間に渡る審議が行われ、全会一致で原案通りの可決となった。 博物館には登録博物館、博物館相当施設、博物館類似施設の区分があり、2018年時点では登録博物館(914)、博物館相当施設(372)、博物館類似施設(4452)となっており、約8割が博物館法の対象外だ。これまで博物館法では登録要件が地方公共団体や一般社団法人、財団法人などに限定されていたが、今回の法改正ではこれを緩和。法人類型に関わらず登録ができるようになり、登録を促す狙いがある

    政府が改正目指す博物館法。登録インセンティブや学芸員の処遇改善など課題積み残し
  • 岩波ホールがコロナによって閉館へ。54年の歴史に幕

    東京・神保町にある単館映画館「岩波ホール」が、今年7月29日に閉館することを発表した。 岩波ホールは1968年2月に多目的ホールとして開館。その後、74年に川喜多かしこと髙野悦子が名作映画上映運動「エキプ・ド・シネマ」をスタートさせ、都内屈指の単館映画館として65ヶ国・271作品を上映してきた。 同ホールによると、閉館は「新型コロナの影響による急激な経営環境の変化を受け、劇場の運営が困難」になったためだという。

    岩波ホールがコロナによって閉館へ。54年の歴史に幕
  • 「表現の現場調査団」が表現の現場におけるジェンダーバランス調査の中間報告を発表。美術、文学、演劇、映画における男女不均衡が改めて顕著に

    「表現の現場調査団」が表現の現場におけるジェンダーバランス調査の中間報告を発表。美術、文学、演劇、映画における男女不均衡が改めて顕著に表現に携わる有志によって設立された「表現の現場調査団」が、団体の活動報告および現在進行中のジェンダーバランスについての調査中間報告を実施。美術、文学、演劇、映画の各表現の現場におけるジェンダーバランスの不均衡が明らかになった。 2020年11月に表現に携わる有志によって設立された「表現の現場調査団」。現在は14人のメンバーと複数の協力者を中心に、随時有志の協力を得て活動している。12月9日に同団体の活動報告および現在進行中のジェンダーバランスについての調査中間報告が行われ、表現の現場におけるジェンダーバランスの不均衡がより明確になった。 同団体では今年、表現に従事する人を対象にハラスメントの実態調査を実施。1449名からハラスメントの経験やその内容についての

    「表現の現場調査団」が表現の現場におけるジェンダーバランス調査の中間報告を発表。美術、文学、演劇、映画における男女不均衡が改めて顕著に
  • 「自分だけのミュシャ」をつくろう。ミュシャ財団が無料で塗り絵を公開中

    アール・ヌーヴォーを代表する芸術家として知られ、優美かつ繊細な画風でいまなお多くの人に愛されるアルフォンス・ミュシャ。 そんなミュシャによる線画が、現在ミュシャ財団のウェブサイトで塗り絵として無料で公開されている。 「Colour your own Mucha」 と題されたページでは、天体をモチーフとした4作品からなるシリーズ「The Moon and the Stars」の《The Moon》(1902)など人物を描いたものから、ミュシャの装飾的なデザインの源泉を垣間見ることのできる植物のドローイングまで、全6作品がラインナップ。それぞれの画像はPDF形式でダウンロードすることができる。 なおミュシャ財団のウェブサイトの「GALLERY」には300点以上のミュシャ作品がアーカイブされており、テーマごとのブラウズも可能。塗り絵の元となった作品を探したり、好きな作品を見つけたりと、様々な楽し

    「自分だけのミュシャ」をつくろう。ミュシャ財団が無料で塗り絵を公開中
  • 『週刊文春』2000号を含む約2800点を展覧。「和田誠展」が東京オペラシティ アートギャラリーで開催

    『週刊文春』2000号を含む約2800点を展覧。「和田誠展」が東京オペラシティ アートギャラリーで開催東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーで2019年に逝去したイラストレーター、グラフィックデザイナー、和田誠の回顧展が開催。作品・資料あわせて総数約2800点が展覧される。会期は10月9日〜12月19日。 たばこ「ハイライト」のデザインや『週刊文春』の表紙イラストレーションで広く知られるイラストレーター、グラフィックデザイナーの和田誠(1936〜2019)。その没後初となる回顧展が、東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。会期は10月9日〜12月19日。 和田誠 Photo by YOSHIDA Hiroko ©Wada Makoto仕事場の作業机 Photo by HASHIMOTO Hirotaka ©Wada Makoto 和田誠は1936年大阪生まれ。多

    『週刊文春』2000号を含む約2800点を展覧。「和田誠展」が東京オペラシティ アートギャラリーで開催
  • ギャラリーストーカー被害や館長からの性的強要も。表現の現場におけるハラスメントの実態とは?

    ギャラリーストーカー被害や館長からの性的強要も。表現の現場におけるハラスメントの実態とは?アートを含む表現の現場におけるハラスメントの実態調査を行ってきた「表現の現場調査団」が24日、厚生労働省で会見を行い、その調査結果を公表した。 記者会見の様子 近年、アートを含む様々な表現の現場におけるハラスメントが次々と明るみになるなか、初めてその実情を格的に調査するアンケートが昨年12月から今年1月にかけウェブアンケートフォームを通じて行われ、その結果が『「表現の現場」ハラスメント白書2021』として公開された。 調査を行ったのはアートや演劇など、表現の現場で働く人たちのハラスメントについて調査する「表現の現場調査団」。メンバーのひとりであるアートユニット「キュンチョメ」のホンマエリは、24日に行われた記者会見で「表現の現場ではハラスメントがとても多く、しかも隠され続けている。作品のためだといっ

    ギャラリーストーカー被害や館長からの性的強要も。表現の現場におけるハラスメントの実態とは?