「レンズの保護フィルターを装着すると光学性能が低下する」と聞いた事がありませんか? 結論としては、収差的には光学性能はほとんど低下しませんが、実写上はデメリットも存在します。 この記事では、レンズのフィルターに関する疑問を光学シミュレーションソフトを利用してわかりやすく検証します。 結像性能は変わらない レンズの前側(被写体側)へ装着する「保護(プロテクト)フィルター、PLフィルター、NDフィルター」などの平板ガラスのフィルターは光学的には収差が発生しません。 これは遠距離から到達する光(平行光)は、すべての光線がフィルター内部を通過する際の角度変化が同じとなるためです。 よって「レンズ前にフィルターを装着しても結像性能は変わらない」がひとつの結論です。 わかりづらいので具体的にシミュレーションで検証してみます。 光路図の見方や収差などについての解説は以下の関連記事をご参照ください。 関連