[著者]陳培豊 台湾における「漢文」とはいかなるものなのか。日本語、中国白話文、正則漢文などさまざまな要素が混じり合った植民地漢文の実態と変遷を明らかにするとともに、東アジアにおける漢字漢文の文化的意義、そして近代における台湾人の精神文化史を再現する。 [書評] 『歴史学研究』2014年4月号、評者:金文京氏 定価=本体 3,400円+税 2012年8月31日/A5判並製/336頁/ISBN978-4-88303-317-1 [目次] 序章 「クレオール化」した漢文への想像と境界 11 一、台湾における日本植民地統治の特異性 11 二、「同文」の磁場の中の異民族支配 13 三、漢文の「クレオール現象」 18 四、台湾人の精神、文化史を再現する文体 23 五、分析概念としての「漢文」の限界 25 六、漢文の混成現象の歴史的位置付け 28 七、本書の構成について 30 《注》 33 第一章 帝