●電算写植と聞きつけて 2010年秋。サイト移転が完了し、その後取り組んでいた文字以外の活動が落ち着いた頃、筆者の心を掴む情報が入ってきた。 11月の「もじもじカフェ」は電算写植がテーマらしい! 写植と聞けばどこへでも飛んでゆく哀しい性を持つ筆者。参加受付の開始後間髪を入れず申し込んだ。 ゲストの藤島雅宏氏は写研で電算写植の黎明期から関わってこられた方。開発までの道のりや仕組み・考え方について語られるということだった。 手動機ばかり追いかけていた筆者にとって電算は全く未知の世界。当日迄の間に写研の書籍等を参照して予習しておいた。 11月28日午後、会場である阿佐ヶ谷の「バルト」へ。実は「もじもじカフェ」への参加は2007年に手動写植機がテーマだった時以来だ(「写植レポート」には未掲載)。写植以外に興味がない訳ではないが、岐阜県民の筆者としてはピンポイントで行かないと幾ら収入があっても足りな