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ブックマーク / tsysoba.txt-nifty.com (23)

  • 思想(岩波書店)2009年第6号(no.1022) - 読書日記

    岩波書店の『思想』2009年第6号(no.1022)の後半が、グーグルブック検索裁判和解問題特集になっていたので、難波に出てジュンク堂で購入。田舎の普通の屋じゃ、売ってないのだった。 中身はこんな感じ。 福井健策 「グーグル裁判」の波紋との未来 (p.143-146) 宮下志朗 作者の権利、読者の権利、そして複製の権利 (p.147-156) 長谷川一 〈書物〉の不自由さについて: 〈カード〉の時代における人文知と物質性 (p.157-165) 高宮利行 書物のデジタル化: グーテンベルクからグーグルへ ダーントン論文への重ね書き (p.166-172) ロバート・ダーントン著、高宮利行訳 グーグルと書物の未来 (p.173-185) 最後のダーントン論文は、冒頭に編集部が断り書きを入れているとおり、ル・モンド・ディプロマティーク日語・電子版2009年3月号に掲載(配信)された、「グ

    思想(岩波書店)2009年第6号(no.1022) - 読書日記
    funaki_naoto
    funaki_naoto 2009/06/16
    「雑誌が「永続性」を看板にするのは、違和感があるが」
  • 福沢諭吉『文明論之概略』精読 - 読書日記

    子安宣邦『福沢諭吉『文明論之概略』精読』(岩波書店岩波現代文庫, 2005)をしばらく前に読了。 福沢諭吉の『文明論之概略』といえば、丸山真男『「文明論之概略」を読む』上・中・下(岩波書店岩波新書, 1986)なんてのがあったなあ、と思った人は大正解。書は、ある意味で、丸山真男による福沢諭吉解釈に対して、徹底的に異を唱える一冊だったりする。 といいつつ、実は丸山『読む』を私は読んでいなかったりするので(どこかに積んであるはずなのだけれど……)、以下、書の視点中心になってしまう。ご勘弁を。 さて、書のポイントは、『概略』が書かれた時代状況を踏まえて、福沢諭吉が『概略』で論敵と考えていたものが何だったのか、ということを読み解いていくところにある。一方、丸山『読む』は、『概略』を普遍的な古典と位置づけることで、福沢諭吉の意図をまったく読み誤ってしまっている、というのが著者の主張。 例えば、

    福沢諭吉『文明論之概略』精読 - 読書日記
  • 横書き登場 日本語表記の近代 - 読書日記

    屋名池誠『横書き登場 日語表記の近代』(岩波書店岩波新書, 2003)を読了。『季刊・とコンピュータ』2004年春号で、著者のインタビューを先に読んでしまったので、慌てて積読を捜索した結果、無事発見されたもの。 何というか、単純に、誰もやっていなかったことをやってのけるというのはすごい。著者は、右から左への横書きというのは一行一字の縦書きだ、という通説を確認しようとするところから出発して、近代日における「書字方向」(縦か横か、右から左か、左から右か)の変遷を厖大な資料群を渉猟することで、実証的かつ理論的に語ってみせてくれる。巻末には、調査対象になったコレクションのリストがあって、全国の図書館、特殊コレクション、自筆原稿、マイクロ版集成などを駆使したことがわかる。圧巻。 右から左に書く横書き(これを、「右横書き」という、とのこと)、というのは、日に伝統的にあったものであるかのように

    横書き登場 日本語表記の近代 - 読書日記