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ブックマーク / tonan.seesaa.net (133)

  • 唐楷書字典: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 楷書の完成期である唐代の石碑、肉筆から楷書だけを集めた字典。 唐代の正字は、説文解字に例示された小篆の字体を楷書に当てはめて新しく作った字体を含む。 多くの書道字典はそのような「正字特有の字体」を掲載していない。そのような字体に影響された「竹山聯句」など晩年の顔真卿の字も載せていない。 この「唐楷書字典」はすべてではないが「正字特有の字体」も載せている。ときには「五體字類」から漏れている例も掲載されていることもある。 書道教室で「正字特有の字体」を書いていくと、師匠に「おい

  • 野嵜さんのご教示まとめ: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 野嵜さんのご教示をまとめます。 まず新鮮だったのは、 「明治期から昭和初期にかけては筆記字体と印刷字体の区別はない」 というご指摘です。 考えにいれなければならないのは筆記具の変化です。 僕は「手書き=筆書き」と考えてしまいますが、明治からは鉛筆が使われます。江戸時代までは寺子屋で読み書きを覚えるのに最初から筆を使いましたが、明治以降はまず鉛筆で文字を習う。 僕は鉛筆で書いても無意識に筆脈や筆勢を再現してしまいますが、もし硬い芯を入れたシャープペンシルやロットリングなどの製

    funaki_naoto
    funaki_naoto 2008/04/29
    「明治以降の筆記は書ではなくレタリングということでしょうか」
  • 筆記体と正字体03: ほぼ文字についてだけのブログ

    うーん、魅力的な説ですが、ちょっと疑問があります。 古典籍は専門外なので間違っていたらどなたかご指摘いただきたいのですが、版では版面の上部余白(天頭とよびます)が比較的大きく空いていて、読者はここに気づいたことを書き込みます。有名な学者の書き込みなどは、それ自体に価値があるので、後日これを註として文に取り込んで出版されたりします。そこまでいかなくとも、こうした書き込みに価値があるは多いので、題目の後に「○○蔵」などと付けて称されるわけです。 申し上げたいのは、この例が示すように版において天頭というのは文とは言わば別世界の扱いでして、だから康熙字典諸の篆書というのは、版元がつけた「おまけ」であり、これを文と同一視するのは危険ではないかと思うのです。 実際、このエントリの2番目の「『康煕字典』初版」(余談ですがこの、上海古籍出版社版王引之校改と同じ版木であるように思いますが

  • tonan's blog: 筆記字体と正字体02

    説文解字の字体は、甲骨、金文、戦国古璽などにみつからない。 熹平石経ではすでに一部省略されている。 九経字様には説文の字体のものと、一部省略された熹平石経の字体のものの両方がある。 康煕字典には説文から一部省略された熹平石経の字体のものと、伝統的筆記体の両方がある。 文字によっては正字体にひっぱられる文部省活字も、この字種については伝統的筆記体を採用している。 正字は為政者が正当と認めた文字であって、正しい文字、という意味ではない。正当の根拠は説文解字である。 現在の当用漢字、常用漢字も為政者が認めた文字だが、正当の根拠がない。 当用漢字字体表の字体が伝統的筆記体とすべて一致するわけではない。この字種については一致しているだけである。

  • 筆記体と正字体-01: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 筆記体と正字体で異なる字を順番にあげていきます。 篆書の時代にあった「工」は紀元前にすでに失われていましたが、唐代に説文解字に倣って正字としてよみがえりました。この正字は皇帝からの問いに対する答えなど限られた用途にしか使われませんでした。 日には伝統的な筆記体が伝わりました。 清代にまたしても説文解字に倣って康煕字典の文字が作られました。この字体は明治以降、印刷字体として採用されました。文部省活字にも採用されていますから、昭和初期には手書き字体としても流通していたのかもし

  • 字体変遷字典(韻右宇羽雨渦浦運): ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所

  • 組版原論―タイポグラフィと活字・写植・DTP: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 府川充男著。1996年に出版された伝説的な。 著者によれば、 『組版原論』はそもそも『聚珍録』の「販促用パンフレットとして急遽制作されたものにすぎなかった」という。ところが販促すべき『聚珍録』が大幅に遅延したために、『組版原論』は一人歩きしてしまった。のだという。 ここでカミングアウトするのだが、僕はクオーク・エクスプレスで、欧文と同じようにテキストボックスを作り、ジャスティファイされて字間が空くのをわずかにトラッキングをかけて詰める、ということをしていた。このを読むま

  • 「昔は旧字体で書いていた」なんてウソだ!: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 『旧漢字―書いて、覚えて、楽しめて』というを買ってみた。 旧字体(旧漢字)を鉛筆で書こう、というなのだが、残念ながら旧字体(旧漢字)は(主に明朝体で)印刷をしていた字体であって、手書きをしていた字体ではない。 1949年、当用漢字字体表が発表され新字体が採用された。 これによってそれまで使われていた字体は、旧字体とか旧漢字と呼ばれることになった。 ただしこれは印刷についてのことである。 当用漢字字体表の発表前には、印刷字体と手書き字体は違うものだったのである。 ▲『旧漢

  • 字体変遷字典(姻引飲院陰隠): ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 【姻】日の明朝体も教科書体も「因」の中の「大」は右ハライがあるのに「姻」ではハラわずに止めている。 【引】旁は、隷書や草書まで湾曲しているのだが、なぜ説文ではまっすぐなのだろうか。 【飲(飮)】甲骨文と金文では酒樽の横に人がいる。酒樽には蓋がついていて、人は口を空いているようだ。この蓋のついた酒樽がいつ「偏」にかわったのかというと、どうも篆書から隷書に移る時らしい。欧陽詢は楷書で最終画を払うものと止めるもの二種を書いている。五経文字には二種類の字体が載っている。康煕字典

  • 杉浦康平さんはなぜパーレンの前後をベタにするの?: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所

  • 西蔵自由(Free Tibet): ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所

  • チベット国旗のpdfデータ: ほぼ文字についてだけのブログ

    のサイトには チベットは中華民国の領土との記述が あるみたいですよ。 http://www.haixiainfo.com.tw/7197.html http://72.14.235.104/search?q=cache:f9tcJmJrRusJ:www.haixiainfo.com.tw/7197.html+%E8%A5%BF%E8%97%8F%E3%80%80%E5%9C%8B%E6%B0%91%E5%A4%A7%E6%9C%83&hl=ja&ct=clnk&cd=5&gl=jp&lr=lang_zh-TW 海峽資訊網 千年回首:西藏主權歸屬大事記 來源 光明日報 2008-04-07 10:43:23 1927年,中國國民黨在南京組建國民政府, 並於1931年召開國民會議, 十三世達賴喇嘛和九世班禪額爾德尼均派出正式代表參加。 這次國民會議制訂的《中華民國訓政時期約法》總綱第一條規定:

  • 角川書道字典: ほぼ文字についてだけのブログ

    僕がもっとも頻繁に使う書道字典。書道を始める人がまず最初に買う字典。 「書道大字典」(1974年刊)に収録された漢字のうち使用頻度の高い7700字(異体字を含む)を親字とし、その各体6万字を収録した字典。「書道大字典」と比べ、明清人の行書が多数追加された。付録として中国書道史約述、仮名字典、書道史略年表、収載碑帖書人目録等を掲載。巻末に総画索引、音訓索引を付す。―書体字典の最高峰として書道界の評価を確立した名著、「書道大字典」の縮約・携帯版。

  • 五體字類 改訂第3版: ほぼ文字についてだけのブログ

    書道字典としてはいささか古すぎ、楷、行、草が主で隷書は隷辨のみ、篆書は説文解字しか載っていない。 だがこの字書には他の書道字典にない特色がある。唐時代の正字が掲載されているのだ。通常の書道字典には通(伝統的な字体)は載っているが正(字)は載っていない。 字体を調べるものは必ず揃えておきたい字書である。 改訂第3版は正(字)がより補強されている。

  • なぜ営業マンが母型の版下を書くことになったのか: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 高内一さんは、予科練の生き残りである。 終戦後の1947(昭和22)年に岩田母型の営業部へ入社した。 当時、村瀬錦司さんが岩田母型の技術顧問であり、毎日新聞社の顧問を兼任していた。 毎日新聞社が導入しようとしていたベントン父型母型彫刻機を毎日新聞社で見た高内一さんは、岩田母型の岩田百蔵社長に、ベントンの導入を進言する。 ベントン導入が決まったものの、ベントンで母型を作るには版下が必要だ。 当初、種字彫刻の名人・大間善次郎さんに岩田百蔵社長がベントン用の版下を頼んだが、大間さ

  • 新聞の活字: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 先日、岩田母型の高内一さんから聞いたのですが、戦時中の新聞社は会社が爆撃されても機能が停止しないように分社化していたんだそうです。 大阪、東京はもちろんもっとたくさんの会社に分けていた。 で、朝日新聞は大阪朝日と東京朝日では活字も違っていた。大阪朝日は太佐源三(つまりモトヤ系)の活字、東京朝日は岩田母型が作った活字を使っていた。毎日も読売も岩田母型が作った母型を使っていたそうです。もちろんそれぞれが特注品ですべて違う活字です。 戦後、GHQのすすめもあって新聞社各社はベント

  • 唐様、和様、江戸の文字: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 以前、『三島由紀夫と葉隠』というの装丁のために集字したものです。 どれも気に入らず、実際は明朝体をつかったのですが、唐様(中国風)、和様(日風)、江戸の雰囲気がでているので掲載します。 左は行書がいちばん面白かった宋から明にかけての字を集めたものです。中国の書の表現の時代です。強くて面白いのですが集字すると一字一字がバラバラです。「と」は日の字ですが、次の字につながるような形だとまったく合いません。 真ん中は平安中期の字を集めたものです。別々のものから一字ずつ持ってき

  • 本邦活字の書体及規格一覧表(森川龍文堂): ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所

  • 中村不折の直筆折り帖-01: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所

  • 字体変遷字典(一壱逸稲芋印員因): ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 【一(弌)】「弌」は説文にも康煕字典にも「一」の古文として載っている。それとは別に康煕字典では「弋」の一画からも引くことができる。 【壱(壹)】「壱」は「壹」の行書や草書からできた略字だ。「壱」の字体は説文にも康煕字典にも載っていない。中国常用よりも日の常用字の方が簡化されている例だ。説文では中に「𠮷」がある。しかも「さむらいよし」ではなく「つちよし」だ。隷書肉筆には表に載せた「亜」を含む字体の他に上記のように「且」を含む字体もある。隷書石碑だと「亜」とも「豆」とも違う