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ブックマーク / dlit.hatenadiary.com (144)

  • 言語と文化とニセ科学 - 誰がログ

    ※この記事はちょっとした感想というか愚痴です。しかもまとまってませんorz特定の言説を取り上げずにこういうこと書くのはあまり良くないことなのかもしれませんが…そのうち詳しく書きたいとは思いっています。金谷氏批判にもニセ科学批判にも(多分)つながる面白いテーマですし。 あと、言語学(者)にも色んな立場の人がいるので、ここから先は僕の現在の見解、ということで。 僕が昔から、そして今でも気になるのが、web上はもちろん、新聞の社説、書籍なども含めてあらゆる場面で頻繁に出てくる次のような形をした主張です。 〜語は〜という性質を持っているので、〜語を話す人々(主に母語話者)は〜という性質、あるいは文化を持っている(に違いない)。 問題はこの形の言説が、「〜」に入る内容によってものすごく自然な内容のものからトンデモな内容まで幅広いということなのですよね。 例えば、 日語*1には魚介類に関する語彙が豊

    言語と文化とニセ科学 - 誰がログ
  • 『日本語に主語はいらない』に突っ込む:(3)ちゃんと先行研究とか勉強してから批判してください - 誰がログ

    記事一覧 タイトルの通りです。ちゃんと色々勉強・調査してから批判しましょう。これは議論の基だと思うのですが…何より学究の徒ならばなおさらのはず。 引用は書最後の方から 日でも米国でもないカナダという地理的な特権を大いに活用して、ご覧のように学界の権威と見なされている方々の主張も遠慮なく批判させていただいた。学者間の議論がそのまま非礼に繋がるとは思わないが、日的感覚からは不愉快に思われた方もいらっしゃるに違いない。しかし、書で展開した批判や反論は純粋に学問上のものであるし、個人攻撃や誹謗ではないことはご理解いただきたい。(金谷武洋『日語に主語はいらない』p.247) 二つに分けて検討してみます。 日でも米国でもないカナダという地理的な特権を大いに活用して、ご覧のように学界の権威と見なされている方々の主張も遠慮なく批判させていただいた。 この方の不幸なところは、日に常駐していな

    『日本語に主語はいらない』に突っ込む:(3)ちゃんと先行研究とか勉強してから批判してください - 誰がログ
  • 『日本語に主語はいらない』に突っ込む:(2)「深層構造」の把握に関係する問題 - 誰がログ

    記事一覧 前回の記事が意外にも?多くの方に読まれているようでちょっとびくびくしています(笑) せっかくなんで間違いとかあったら正してもらえると助かります。もちろんできるだけ正確な記事を書くつもりですが、このブログを読んでくれている中には生成文法に詳しい方もいらっしゃいますし。今回は基礎とはいえ、生成文法の概念に触れるので生粋のgenerativistではない(多分)僕としては少々荷が重い感じです。 しかし金谷氏の文章は話題やロジックがところどころ飛び飛びなのでまとまった反論をするのが結構大変です…今回は一つ一つの表現を取り上げてコメントを付けるという形にしたいと思います。 ※そうそう、このの初版は2002年であるということを念頭に置いてお読みくださればより問題であることがわかると思います。これはこの全般に言えることですが。 ◆「第4章 2 生成文法的アプローチの問題」から 1957年以

    『日本語に主語はいらない』に突っ込む:(2)「深層構造」の把握に関係する問題 - 誰がログ
  • 『日本語に主語はいらない』に突っ込む:(1)生成文法と日本語教育 - 誰がログ

    記事一覧 まずは簡単なところから。あまり順番どおりに取り上げるということにはならなくなってしまいますが、第4章「生成文法からみた主語論」から↓ 母語話者でない学習者を対象にする我々日語教師にとって、生成文法理論の最大の弱点は、その考察や理論が教室で一向に役に立たない、ということだ。(金谷武洋『日語に主語はいらない』p.147) この147ページまで読み進めてきた日語教師なら、「一緒にしないで」という人も出てきそうな気もしますが、まあそれは置いておきます。ここで引用した部分は正しい認識だと思います。生成文法なんか全然知らなくても日教育はできますし、今現在日教育に直接生成文法の知見を応用しようと努力している人というのは、(ほとんど)いないのではないかと思います(「ほとんど」と書き添えたのは、僕は生成文法の研究分野の動向を全て知っているわけではないからです。一口に生成文法といっても

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