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ブックマーク / blog.a-utada.com (5)

  • 民主主義を救うのは抽選によって選ばれた「ふつうの人びと」: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    「熟議の民主主義」と呼ばれる政治手法が模索されている。 行き詰まった政治の現状を打破するのは クジによって選ばれた「ふつうの人びと」かもしれない。 ●選挙で選ばれた政治家の主張はすべて正しいのか 大阪府知事から転身して大阪市長になった橋下徹氏は、高い人気を背景に国政レベルでも「台風の目」になりつつある。橋下氏の主張には賛成できるところもあるし、逆にどうなのかと思うところもあるが、橋下氏の発言でもっとも困惑するのは、「自分は選挙で選ばれたのだから、自分の言うことが民意だ」と、ことあるごとに繰り返している点だ。 橋下氏に投票した人も、その主張すべてに賛成したわけではないだろう。橋下氏ならば行き詰まっている現状を変えてくれるのではないかと、個々の政策の賛成・反対を超えて投票した人も多いはずだ。しかし、「自分の言うことが民意だ」という橋下氏はそうは解釈していない。政策すべて支持されたと思っている(

  • アマゾンと出版社のあいだに横たわる深淵: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    歌田明弘の『地球村の事件簿』 週刊アスキー連載「仮想報道」などの原稿のアーカイヴやリンクが中心です(詳しくは「プロフィール」参照)。編集部との話し合いで、週刊アスキーの原稿は発売後、次の金曜日以降に公開することになっています。つまり、実際に書いたのは公開日の2週間ほど前です。 出版社団体は、数々の電子書籍事業に対して、 どう対応しようとしているのか、 日電子書籍出版社協会に話を聞いた。 ●出版社は電子書籍事業に後ろ向き? iPadの発売がメディアをにぎわしていた今年5月、今回話を聞く細島三喜・日電子書籍出版社協会(以下、電書協)事務局長のあるコメントが、ネットでさかんに取り上げられた。 紙の出版を維持できないのであれば電子書籍事業に協力できないというロイターの記事に載ったコメントだ。大手出版社31社(9月時点で41社)が今年2月に集まって結成した電書協が、電子書籍という名前を掲げていな

  • 「新聞の終焉」が見えてきた: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    印刷版の新聞がなくなり、ネット版だけになるのは時代の必然とも言えるが、 実際にそれはどう進むのか。 アメリカで、そうした移行のプロセスが見えてきた。 ●新聞と週刊誌の最終戦争? 朝日新聞と週刊新潮の戦いが緊迫している。週刊新潮が、朝日新聞阪神支局襲撃犯の犯人と称する人物の告白手記を載せたのに対し、朝日は、裏付けのない手記を載せたと批判し、訂正と謝罪を求めた。告白した人間が実行犯でないことを認めてしまい、週刊新潮は4月23日号でだまされたと謝罪したが、「だまされたですむことではない」と朝日は追及の手をゆるめていない。 朝日新聞と総合週刊誌は、ずっと奇妙な関係を続けてきた。 「朝日たたきは売れるコンテンツ」ということか、朝日批判記事がしばしば書かれ、当の朝日にもその記事を大見出しにした週刊誌広告がたびたび載った。広告の内容にやたらに介入するのは言論の自由の点からも問題で、気に入らない広告だから

  • グーグルの黒船がやってきて、日本語の壁が壊れ始めた: 歌田明弘の『地球村の事件簿』

    語のが言葉の壁に守られ、グローバリズムの嵐とは無縁だった時代は過ぎ去ろうとしている。 グーグルという黒船がやってきて大砲をぶっ放した‥‥ ●突然出されたグーグルの「公告」 2月24日に、グーグルが新聞に公告を出した。かなり大きなスペースだったが、文字ばかりで、気がつかなかった人もいるだろう。冒頭に「法廷通知」とあって次のように書かれている。 「米国外にお住まいの方へ:和解は米国外で出版された書籍の米国著作権の権利も包含しているため、貴殿にも影響することがあります。書籍または書籍中のその他の資料等の権利を有している場合には、適時に除外を行なわないかぎり、和解に拘束されることになります。」 日の新聞に載せておいて「米国外にお住まいの方へ」というのはいかにも空々(そらぞら)しいが、米国外で同じ文章を一律翻訳して出したのだろう。日がグローバルな世界に呑みこまれようとしていることを

  • 歌田明弘の『地球村の事件簿』: 新聞収入はネット版に完全移行すると現状では1/10以下

    ネット利用者は、メディアがネットに移行するのは当然すぎる話と思うが、 メディアは、みずからの「死」を受け入れながらでしか進行しないのかもしれない。 ●ネット版に移行すればするほど苦しくなっていく新聞 新聞が、ネットに進出して何が起こっているか。数号前にとりあげた『グーグルとウィキペディアとYouTubeに未来はあるのか?』というは興味深い数字を載せていた。 ニューヨークタイムズ紙の印刷版の有料購読者数は平日版が110万人、日曜版が170万人なのに対し、無料オンライン版の利用者は月4000万人いるそう だ。しかし、印刷版の年間収入が15億ドルから17億ドルあるのに、オンライン版は2億ドルしかないという。オンライン版の収入が少ないことは容易に想像 できるが、具体的な数字を目にすると、いろいろなことを考えさせられる。 アメリカでは日曜版だけ、あるいは平日版だけの定期購読者もいる。平日版を30倍

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