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ブックマーク / cinema.intercritique.com (2)

  • CinemaScape/Comment: 燃えよドラゴン

    **ネタバレ注意** 映画を見終った人むけのレビューです。 これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。 まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。 映画の冒頭、若きサモ・ハン・キンポーとの試合で、現在隆盛を誇る総合格闘技に多大な影響を与えたブルース・リー。ただオレがシビレたのはそのあとの、弟子の少年にする説教だった。 「指を見るな、その先にある月を見よ」 「考えるな、感じるんだ」 「礼をする時も決して相手から目をそらすな」 リーはすぐれた武道家だった。そして、すぐれた思想家でもあった。彼の言葉には、功夫の達人がその体験から体で感じたであろう実感がこもっており、その説得力、迫力には圧倒される。プロの脚家には書けない台詞だ。例えば極真会館の故大山総裁の言葉にも、同様の「肉体的実感と一体の思想」が感じられたものだった。 さて、リーは

  • CinemaScape/Comment: チャップリンの 独裁者

    **ネタバレ注意** 映画を見終った人むけのレビューです。 これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。 まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。 「どうしても声を大にして言いたいこと」が、チャップリンにはあった。 自分の映画の中でそれを叫べば、映画が壊れる。映画『独裁者』はラストの演説で完全に壊れてしまった。物語もクソもない、床屋でもなんでもないチャールズ・チャップリン人の演説で、『独裁者』は映画であることをやめた。 だから、当は『独裁者』はダメな映画なのだと思う。1点や0点をつける映画だと、理屈ではそう思っている。しかし… 当はオレだって、この映画で彼がやったような演説は嫌いなんです。言いたいことを全部言葉にして喋っちゃうのなら、映画でなくてもでもラジオでもいいじゃねえかと、頭では思っている。しかし… このチャップリ

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