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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/keibunsha (4)

  • 劇画漂流 - 恵文社一乗寺店|店長日記

    休日を使って辰巳ヨシヒロ『劇画漂流』上下巻を一気に読み終える。なんでもこの「裏まんが道」的作品が、まんだらけの目録に10年以上に渡り連載され青林工藝舎から単行化される前に、モントリオールの出版社から英語版、他にスペイン、フランスでの出版オファーまで舞い込んだそうです。昨年が劇画生誕50周年だったようで、幻のオリジナル版『新宝島』復刻(近日発売)等でファンの度肝を抜く、最大規模の趣味出版社小学館クリエイティブからも、辰巳ヨシヒロを始め劇画工房の源流となったメンバーによる短篇漫画雑誌「影」と「街」の創刊号が今年に入ってセットになって復刻されています。玉音放送で幕を開け、戦後の混沌期に神様手塚治虫の漫画によって勇気づけられ、貸産業が活気づくにつれ、一人の投稿少年がプロの漫画家として自立してゆくまでを時代の雑踏込みで描くという、まさにもうひとつのまんが道。手塚先生に憧れた同時代の少年の物語が、

  • ストックホルムの小さな出版社LIBRARYMAN - 恵文社一乗寺店|店長日記

    「ミニコミ」が「リトルプレス」と呼ばれ始めて随分と時間が経ちますが、その定義は未だはっきりしないままです。当店でも何度か「ミニコミ」や「タウン誌」をテーマにした新聞記事のご取材等をお受けしたことがあるのですが、その度に問題になるのが「ミニコミ」「同人誌」「リトルプレス」の使い分けです。新聞記事となると細かいニュアンスの違いも、きっちりと使い分けを要されるようで、いつも説明に困ってしまいます。要するに重なる面積の大きい3つの円形のようなイメージでしょうか。少部数雑誌を指す「ミニコミ」の場合、伝えたい内容に比重が大きく、拙いながらも個人が発信するメディア、「同人誌」はミニコミとほぼ同様ながら同人によって協力発行されているもの、そして日英語である「リトルプレス」は、DTP普及以降、規模は小さいながらもメジャーに近い体裁のものが個人もしくは小さな集団レベルで発行出来るようになったあとのミニコミ

  • 恵文社一乗寺店|店長日記

    昨日発売の号をもってエルマガジンが休刊します。最終号には色々なところで取り上げて頂き、出しゃばりみたいで恥ずかしいのですが、これまで様々な形でお世話になった雑誌へのせめてもの恩返しのつもりで原稿も取材も引き受けさせていただきました。左京区特集など当店を大きく取り上げていただいていた号など、オンラインサイトでもご紹介したり、バックナンバーになっても常備、追加注文していたのでわかるのですが、早い段階での完売号も多く、雑誌自体の売れ行きが低迷していたというわけではなさそうです。それでは、何故休刊なのかと考えるとやはり広告収入の減少が最大要因なのではないでしょうか。音楽やカルチャーなどに特化した誌面に出稿してくれる企業は、業界の不振やネット媒体での広告展開の影響もあり少なくなる一方だったのでしょう。いわゆる「ぴあ」のような、ライブ、劇場などのスケジュール、データベースをメインとしたものや、「ウォー

    funaki_naoto
    funaki_naoto 2008/12/29
    「面白い雑誌が生き残るには、広告収入に寄りかかるスタイルを脱却し、規模を縮小化し、数人の意見が読める、販売収入で成り立つものでなければならないのでしょう」
  • ムナーリの折り紙 - 恵文社一乗寺店|店長日記

    最終日前日に滑り込みで、滋賀県立近代美術館にて開催されたブルーノ・ムナーリ展を観てきました。以前、当店内ギャラリー・アンフェールでも"Edizioni per Bambini"シリーズを中心とした小規模なムナーリ展は開催しており、他でもムナーリの展示は観たことがあったのですが、さすがに今回のような大規模でその全体像を展望出来るのは今回が初めて。『夜の闇に』や『霧の中のサーカス』などの定番絵もきちんと各国版、出版年違いで並べてあったり、福田繁雄の私家版が関連づけできちんと展示してあったり、ムナーリが装幀を手掛けただけのペーパーバックなどもかなりの範囲でフォローしていて、個人的にはブック・コンシャスなキュレーションに反応。展示出口直前で上映されていたムナーリのオフィスを尋ねるドキュメンタリー・ビデオの中に、カラフルな和紙を使った折り紙の鶴を発見しました。ムナーリは柳宗理より折り紙をプレゼント

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