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ブックマーク / mugenan8.blog.fc2.com (3)

  • 夢幻庵日乗 「活字史研究書としての徳田直『光をかかぐる人々』に見られる達成」◆活字史研究について

    内田明「活字史研究書としての徳田直『光をかかぐる人々』に見られる達成」《タイポグラフィ学会誌》06、タイポグラフィ学会、2013年7月31日、pp.9-27 [注○文◎索×] 論文は、徳田直の『光をかかぐる人々』の「中篇」に相当する雑誌掲載文を検討することにより、日の活字史研究にとって大きな成果があったことを示すものである。 1943年に河出書房より刊行された、徳田直の『光をかかぐる人々』は、共同印刷争議を描いた『太陽のない街』で知られるプロレタリア作家の著者が、印刷工であった自らの原点を探るために、働いている側の視点から印刷史を解明すべく、日の近代活字創始者とされる木昌造の伝記を調べる過程を描いた、小説ともエッセイともつかない作品。戦時下にあって(最初の「日の活字」は《改造》1942年3月1日〔24巻3号〕、pp.7-24に掲載【未見】)、調査にあちこち歩き回り、こんなを発表

  • 夢幻庵日乗 『誤植読本』◆校正について

    高橋輝次編著『誤植読 増補版』筑摩書房、ちくま文庫、2013年6月10日、880円+税 [注△文×索×] 書の元版は、東京書籍より2000年7月(1700円)に刊行された。増補版には6編が追加されている。なお、書のジャケットカバー裏には「計42名」とあるが、実際には収録著者数53名が正しい。

  • 夢幻庵日乗 『出逢った日本語・50万語』◆辞書編纂について

    松井栄一『出逢った日語・50万語:辞書作り三代の軌跡』筑摩書房、ちくま文庫、2013年8月10日、860円+税 [注×文×索○] 書は、小学館から発行された『日国語大辞典』の編者が、三代にわたって辞書編纂にあたってきたことを記す。元は、小学館から2002年12月(1800円+税)に刊行されている。ちなみに著者の名前「栄一」はなんと「しげかず」と読む。今野真二の『漢字からみた日語の歴史』をとりあげた際、名前の付け方に<漢字の読みは一切制限がない>(同書pp.175-6)ばかりでなく、極論を言えば<「かをる」と書いて、「リリカ」と発音してもよいはず>(同書p.175)となってきているという指摘を紹介したが、その類いと言うべきか。 巷では一時三浦しをんの『舟を編む』が、出版業界こぞっての持ち上げ方の様子で、国語辞典の編纂という地味な仕事にも脚光が当てられたかのような状況だった。同書はど

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