同僚講師が、先ごろ復刊された小西甚一著『古文の読解』を生徒さんに薦めていると聞き、ワタシも購入して読んでみました。 実は、この本、今まで全く読んでいませんでした。ワタシがこの仕事を始めた時には絶版になっていたと思いますし、ワタシが受験生の時には・・・、ワタシゃ古文の参考書なんて一冊も使わなかったので。~o~;; んで、初めて読んだのですが、スゴイ本ですねー。ちとビックリしました。実況中継型参考書を先取りした口語文体にまず驚かされます。また、1981年改訂時の「はしがき」に示された満点を目指さず合格点を目指すというお考えや「太っ腹文法」という提案には大変共感をおぼえます。各章、各項目の説明も、大づかみなようでいて常に本質を踏まえた立派な説明だと思います。 しかし、にも拘らず、ワタシは絶対にこの本を受験生には薦めません。 まず、使われている受験問題が古過ぎます。復刻版の後ろの解説には、引用され