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ブックマーク / n-t-n.jp (7)

  • 【たのしい組版】明日の日本語組版のために<br>「読みにくさ」を科学する | 読みやすさの科学 | NEXT TO NORMAL

    これまで長い時間をかけて、ベタ組みに則しながら日語組版についての考察を重ねてきました。そこで見てきたものは、現在、主として使われている日語書体が正方形のなかに最適化されるようにデザインされてきたこと、日語組版においては組版濃度を一定にすることではなく、むしろ濃度差を確保することが、記号類・約物類が果たす文章構造の視覚的明示性を高め、結果的に「読みやすさ」につながるのではないか、というものでした。 ここで述べてきたことは、唯一絶対のルールを定めるためではなく、あくまでひとつの基準、出発点としてのスタンダードな組版のあり方を示すためのものです。そうしたことに取り組もうと考えた動機は、日語組版において明確なルールが存在しないことにありました。 いま、日語書籍・雑誌のデザインは大きな転換期にあります。電子媒体の台頭に伴い、そのあり方に変化が生じてきているからです。変化があること自体は悪い

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    funaki_naoto
    funaki_naoto 2015/02/12
    「現在の日本語活字とは、大量印刷のために開発された、効率化のための工業製品/明朝体のデザインにしてしまうと、どうしても正方形に近づいてしまう」それから読みにくさには文章/文体と表記の問題がある。
  • 【たのしい組版】ベタ組み基本ルールの総まとめ──ルールを知って、ときに破る! | 読みやすさの科学 | NEXT TO NORMAL

    前回までの記事で、日語組版のおおまかな歴史と、それを支える書体(主として明朝体)について、おおよその説明が済みました。次はオルタナティブとしての新しい日語組版について考えていこうと思うのですが、その前に、あらためて日語組版におけるベタ組みについておさらいしてみようと思います。 あらためてベタ組みとは まず「ベタ組み」そのものについて。ベタ組みとは、隣り合う活字のボディ間に隙間がないことです。文字ではなく、あくまで文字の器である正方形のボディの間に隙間がない、です。文字同士の間に隙間がないと、文字は互いに接触し干渉し、意味理解を妨げることになってしまいますよね。 このボディが正方形であることで、日語は縦にも横にも組むことが可能になっています。また正方形のなかに収めるために、来矩形とは無関係に記されてきた仮名文字が、そのデザインを正方形に最適化されてきたことは、前回の記事でも述べた通

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  • 【たのしい組版】「明朝体:仮名篇」メイド・イン・ジャパンの仮名文字デザイン | 読みやすさの科学 | NEXT TO NORMAL

    これまで日語組版の考え方について、全角ベタ組をひとつのスタンダードとして考えてきました。それは現在の日語書体、日語組版が、全角ベタ組で組まれることに向けて最適化されてきたからです。 このプロジェクトの目標は、「読みやすさ」を日語組版の視点からいま一度考え、組版におけるオルタナティブを模索することです。そのためにも、まずは日語組版の基でありまた到達点でもある、全角ベタ組を理解することが肝心です。 今回は日語書体のうち、仮名文字についてみていきましょう。その過程は文字が正方形に最適化していく歴史でもあります。 仮名文字の源流「万葉仮名」 そもそも仮名文字とはどういう存在なのか、その成立のところからみていきましょう。 仮名とは漢字をもとにして作られた、日独自の文字のことです。もともと日は固有の文字というものをもっておらず、中国大陸から漢字が伝わることで文章を記すようになりました

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  • 【たのしい組版】「明朝体:漢字篇」中国うまれ、ヨーロッパ育ちのミニマルデザイン! | 読みやすさの科学 | NEXT TO NORMAL

    今回は組版の根幹を担う、日語書体の成り立ちについて、その歴史をひも解いていきます。 中国人がつくり、ヨーロッパ人が工業製品化 そもそも明朝体は日人がつくったものではありません。「明朝」の文字からもあきらかなように、これは中国で生まれた書体です。もともとは木版印刷用書体としてつくられました。 木版印刷は、木材に手書きの版下=印刷用の原稿を裏表逆にして貼り、彫刻刀で凸刻し、スミをつけ、その上に紙をおいて、バレンで摺る印刷法のことです。学校の美術の時間にやった、版画を思い出してください。あれと同じ原理です。 木版印刷では一枚の木材にまとめて文字を彫ります。そのため金属活字版に対して整版あるいは一枚版とも言われます。そしてこの明朝体を、工業製品としての金属活字に採用したのは、じつは中国人ではなくヨーロッパ人でした。 なぜヨーロッパ人が!? それは彼らが中国でキリスト教を伝道するために、大量の漢

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  • 【イベントレポート】日本語ベタ組み解体新書 9種類の組み分け NEXT TO NORMAL 08.23 〈前編〉 | 読みやすさの科学 | NEXT TO NORMAL

    前回、つぎの更新は書体についてとお知らせしましたが、その前に、8月23日に恵比寿のamuで行われた公開イベントについて、2度にわけてレポートします。 微差こそ大事 8月23日のプレゼンターは、「美女観照」のTomoko Noharaさんと私。私は「日語ベタ組み解体新書 9種類の組み分け」と題して、このブログでも何度となく触れている向井裕一さんの『日語組版の考え方』から、主に文章で構成される書籍をベタで組むときに考えられる9種類の組み分けを実演し、その差について紹介しました。 「あれ? 何が違っているの?」そう思われる方がほとんどかもしれません。行頭と行末に注目して、もう一度よく見てみてください。わずかですが明らかな違いがあります。 ちょっと見ただけでは気づかない、当に微妙な差です。けれど、想像してみてください。これが100ページ以上、ときには300ページもつらなったら、と。微差の集積

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  • デジタルフォント、どう組むのか、それが問題だ。 | 読みやすさの科学 | NEXT TO NORMAL

    前回は金属活字から写植へという流れを、日語組版の視点から見てきました。今回はデジタルフォントから話をはじめます。 プロポーショナルに組む 欧文組版の考え方 90年代になると、電算写植以上の革命的な技術デスクトップパブリッシング(DTP)が登場します。これはパソコン上でデザイン・レイアウトを行ない、最終的な印刷データを作る方式です。現在も、書籍や雑誌制作の主流はDTPはです。これを実現したのは、複雑なオペレーションを可能にするシステムとアプリケーションの開発、それと平行してのデジタルフォント技術の確立でした。 デジタル環境になってからは技術革新の繰り返しです。システムとアプリケーションは次々新しいバージョンが発表されます。文字も例外ではなく、「Type1」「OCF」「CID」「TrueType」といったさまざまなフォント・フォーマットが表れ、現在は「OpenType」という形式が主流にな

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    2015.02.10.Tue 長田年伸 011 【たのしい組版】明日の日語組版のために 「読みにくさ」を科学する これまで長い時間をかけて、ベタ組みに則しながら日語組版についての考察を重ねてきました。そこで見…

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