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ブックマーク / shiika.sakura.ne.jp (2)

  • 俳句時評 第27回 外山一機 « 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト

    僕らは懐疑の先に夢を見る 神野紗希・江渡華子・野口る理によるウェブマガジン「スピカ」から、同名の雑誌『スピカ』が創刊された。三人の俳句から始まり、榮猿丸、関悦史、鴇田智哉を交えた座談会と、佐藤文香、日下野由季を交えた座談会の記事、芳賀祥子、阪西敦子、堀裕樹らによる評論、鈴木真砂女の孫にあたる今田宗男へのインタビュー記事などが並ぶ。ウェブマガジンからの転載を含めると二五名が登場し、今井宗男を除けば平均年齢は二九歳。神野ら三名が中心になる小規模の雑誌ながら、若手と目される書き手が数多く参加しているところにまず注目すべきだろう。思えば近年、ウェブ以外の媒体において若手俳人が自らプロデュースを行いかつ表現していくという活動で、これだけまとまった人数の参加した企画は案外少なかったのではないだろうか。少なくともかつての『未定』や『豈』のような規模で若手俳人が自らを発信していくような動きはいまのところ

  • 短歌時評 第8回 清水亞彦 « 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト

    邦雄と「古典」 すこし過ぎてしまったけれど、6月9日は神變忌、塚邦雄の命日である。途方もない業績から、なにをどう受け止めていくかは、各人各様のアプローチ次第。古典がけっして古びないように、塚の作品もけっして古びることはない。 今年2月に刊行された、島内景二『塚邦雄』(笠間書院・コレクション日歌人選)は、コンパクトな入門篇としての機能も果たしながら、一方で、熱っぽいメッセージを込めた、アジテーションの書でもある。項目に立てられている短歌は五十首。まずは、その選歌と配列が異例である。通例に従うなら、いわゆる「序数歌集」から代表歌を引いて、ほぼ編年順に解説していくのが穏当だろうが、島内氏は、その行きかたを今回は放棄し、塚作品の魅力と意義とを語る50の断章を積み重ねていく際に、もっとも効果的な配列を採る。冒頭からの小題を並べてみると、「漢字は、文化の女神が着る衣装」「漢字の断片がつな

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