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ブックマーク / www.playnote.net (3)

  • 想像を絶するブレヒト演出 - PLAYNOTE

    ブレヒトが能の台を元に書いた芝居がある。"The Man Who Says Yes" "The Man Who Says NO" という対をなす二つの戯曲で、ブレヒトの初期の教育劇として割と有名なもの。世阿弥の娘婿にあたる金春禅竹が書いた『谷行』という曲を元に書かれている。クルト・ヴァイルが曲をつけ、学生向けのオペラとして完成された。 これ、授業で触れる際、ぜってー「ヘイ、ユー・ジャパニーズ! ワッツ修験者? ワッツ谷行?」とか聞かれるに違いない、と先読みしてちょっと検索してみたんだけど、したら何かとんでもない上演記録が残っていた。 問題の芝居は、2000年4月に『無条件降伏委員会』によって上演された、『イエスマン(The Man Who Says Yes)』と『ノーマン(The Man Who Says No)』の連続上演。フランス演劇研究者の佐藤康氏が残した劇評に、詳細な記録が残って

  • 独白についてちょっと考える - PLAYNOTE

    シェイクスピアの独白の劇的効果についてセミナーで喋ったので、独白一般についてちょっと考えてメモ。 演劇において韻文が死んだのは自然主義旺盛の19世紀末だろうか。韻文の死、そして独白や傍白といった演劇独特の表現方法の死は、現代の観客が被った修復しようのない損害であるように思う。 小説なら地の文、漫画ならモノローグ、映画ならクローズアップで捕らえることのできる内面の思考の変化を、演劇はすべて外に出さなければならない。突然傍白や独白をはじめる、というスタイルは「一般的な」演劇ではもう使われていない*1から、畢竟それを会話や行動で見せなければならない。が、聞かれてもいないのに突然自分の気持ちを語り出したりするのは明らかに不自然*2で工夫が必要になるし、独白や傍白が描き得る思考や心情の底の底に届くような会話・行動はなかなか見つかるものではない。 シェイクスピアの独白はその文章の美しさだけでも特筆もの

  • 永井均『<子ども>のための哲学』 - PLAYNOTE

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