国語学者金田一春彦さんの長男で、慶応大名誉教授の金田一真澄さんが、同市大泉町谷戸の金田一春彦記念図書館の名誉館長に1日付で就任した。言語学に詳しい点を生かし、図書館から言葉や本の魅力を発信し、PR役を担ってもらう。 同図書館は1998年、春彦さんから蔵書約2万点の寄贈を受け、当時の大泉村が八ケ岳大泉図書館としてオープン。春彦さんの死後、2004年現在の名称に変更した。 真澄さんは06年から市内図書館で、言葉をテーマにした演劇や講演を行う「金田一春彦ことばの学校」(市主催)の校長を務めた経験がある。市は、市民らが蔵書を身近に感じる機会をつくってもらおうと名誉館長を委嘱した。言葉の正しい使い方などを学ぶ講座や出張講座も開く予定という。 14日は、白倉政司市長が市役所で委嘱状を手渡した。真澄さんは「北杜市は自然が素晴らしく、父もこんなに良い所はないと言っていた。市のために尽力していきたい」