タグ

ブックマーク / yomuyomu.tea-nifty.com (3)

  • 『メルヘン誕生 向田邦子をさがして』 高島俊男 - とみきち読書日記

    についてのを続けて二冊読んだら、偶然にも双方に書が取り上げられていた。読むしかないでしょう。 一冊は、向田邦子といえばこの人、と誰もが頭に浮かべる久世光彦の『美の死』。その書評タイトルは『これ一冊でいい』である。 向田邦子の言葉と文章についてのは、これ一冊あればいい。そして、もうこれ以上なくていいと思う。なぜかというと、この人の言うことは、これまで向田邦子について書かれた多くの文章と違って、冷静すぎるほど冷静で、どこにも感傷的な賛嘆や憧れがないからだ。いままでの大方の文章は、向田邦子の人格や作品や、その生涯までを、まず全的に肯定するところから始まっている。つまり、これは〈鑑賞〉とはおよそ矛盾する〈感傷〉の立場ということだ。したがって、ここで向田邦子の人間と、文芸の混同という困ったことが起こる。それを峻別しているのが、高島俊男の『メルヘン誕生』(いそっぷ社)である。 と久世は冒頭に述

    『メルヘン誕生 向田邦子をさがして』 高島俊男 - とみきち読書日記
  • 『岡本太郎の見た日本』 赤坂憲雄 - とみきち読書日記

    「はじめに」で著者は、次のように述べている。「ここではひとまず、芸術家としての太郎はカッコに括る。わたしがひたすら執着を覚えてきたのは、思想家としての太郎であり、とりわけ「日」について物語りする太郎であったからだ。その再評価こそが、わたしに託された仕事だと感じている。」 書は、岡太郎が残した膨大なテキストを丹念に読み解く作業から成り立っている。ときには、どこまでが太郎の文章で、著者の言葉はどこからなのか判別がつきにくいほどに、太郎と著者の文章は渾然一体となっている。パリ留学時代、中国最前線での戦争体験、縄文時代との出会い、東北、沖縄、そして朝鮮と移り行く太郎の目に映ったものを、著者は追体験することによって、太郎の綴った文章からその息づかいや込められた思いをくみ取り、現代を生きる私たちの前に、できるだけ忠実に再現しようと試みる。 大切に読みたい一冊。書を読めば、岡太郎の世界をもっと

    『岡本太郎の見た日本』 赤坂憲雄 - とみきち読書日記
  • 小林秀雄と茂木健一郎と語り - とみきち雑記帳

  • 1