何かを正確にわかることなんて、できっこない。 21_21で開催中の「トランスレーションズ展 −『わかりあえなさ』をわかりあおう」は「わかりあえなさをわかりあおう」がテーマになっているのですが、何と「わかりあえない」って、僕がもっともわかりあえないのは、自分です。わからないから自分でいられるのかもしれないし、まあいいんです。わからなくて。わかろうとする努力というのも美しいものですし、その「わからない自分」に付き合っていくのが楽しい。わからないからといって、放置したり、考えないようにするのは、どうかな、という気がします。 一方で他人のことは自分じゃないから、なんとなく、それなりにわかる感じがするんだけど、これも感じがするってだけで、もともと「わかる」なんて無理なんです。何かを正確にわかるなんて、できっこない。でも、その「わからなさ」を今の人はものすごく嫌がりますよね。未知のこと、知らないことに